医学書院の70年
62/252

1955.02.05『週刊医学界新聞』誕生The Birth of The Igakukai ShimbunNew Medical World Weekly 1955年2月5日,当時社長であった金原一郎は『科学図書新聞』を買収し,洋書の紹介を想定して縦組から横組に変更,『医学界新聞』と改題して発刊した。これが『週刊医学界新聞』の始まりである。当初は旬刊であったが,創刊2年後の1957年に週刊化された。学会の取材記事など最新の医学情報を掲載する一方で,出版物の新刊案内なども掲載した社のPR紙という位置づけである。 医師をはじめとする医療関係者向けの「通常号」に加え,1985年には医学生・研修医向けの「レジデント号」が,また,1993年からは看護師を対象とした「看護号」が発刊された。現在その形態は通常号が第1週と第3週の月2回,レジデント号は第2週,看護号は第4週の各月1回となっており,それぞれ55,000部から75,000部を発行している。 製作方式は長年,活版・清刷り・オフセットという印刷工程をとっていたが,1994年にEdian Wing(キャノン)という専用機を用いてDTP化。デスクで組版・レイアウトができるようになった。2009年からは汎用ソフトであるInDesignを用いている。 社のWebサイトには,1996年から『週刊医学界新聞』の全文を掲載。また,2010年にはiPhone,iPad,Androidアプリをリリースした。一度読み込んだデータはデバイスに保存され,インターネットにつながっていなくても記事を閲覧できる。ダウンロード数は累計17万件以上となっている(2014年8月現在)。上:『週刊医学界新聞』の前身『科学図書新聞』(1953年5月25日号)Above: The Kagaku Tosho Shimbun, the predecessor of The Igakukai Shim bun.右ページ:1955年2月5日号から『旬刊医学界新聞』と改題。1957年2月4日号から週刊になる。Opposite page: The Igakukai Shimbun, originally issued every ten days.70 years of igaku-shoin052

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る