医学書院の70年

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2005.08.01金原優，日本医書出版協会理事長に就任Yu Kanehara’s Election asChairman of the Japan Medical Publishers Association日本医書出版協会（Japan Medical Publishers Association：JMPA）は1961年（昭和36年）3月18日に設立された。当初は社をはじめ，医歯薬出版，金原出版，診断と治療社，南江堂，南山堂，文光堂など19社から成り，設立に当たっては，金原出版の金原作輔氏（初代会長），南江堂の小立鉦四郎氏，医学書院の金原一郎が奔走したという記録が残っている。　設立の主な目的は医学書総目録の発行であり，それまで医書同業会（全国医書同業会の前身）から発行されていた医学書総目録は，翌1962年よりJMPAに引き継がれることになった。また，初期には日本医学会から委嘱を受け，4年ごとに行われる日本医学会総会の学術講演集の発行も手掛けていたが，第17回（1967年）医学会総会以降，会場での展示即売業務に変更された。現在では目録刊行，医学会総会や出版物に関する情報提供，医学専門書店の育成と支援，流通体制の整備，著作権保護の活動などを行っている。　2005年8月1日，社長の金原優が十四代目の理事長に就任。JMPA創立50周年に向け，より公益性を高めた活動を展開するため2009年11月に一般社団法人日本医書出版協会として組織変更を行った。他業界団体に先んじた一般社団法人化であった。また同年，JMPA内に新たに金原優を委員長とする電子化特別委員会を設置し，情報発信の電子化を推進した。2011年3月11日に発生した東日本大震災により創立50周年記念のイベントは中止となったが，後日規模を縮小して開催された。　現在JMPAの加盟社は30社となっており，出版社と読者をつなぎ，著作者と出版社の権利を保護しながら，医学専門書の幅広い流通を目指して日々活動している。『日本医書出版協会50年史』The book commemorating fty years’ history of the Japan Medical Publishers Association. 70 years of igaku-shoin178