医学書院の70年
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臨床に必要な最小限の基礎知識と臨床的知識が絶妙に集約され,従来の教科書とは一線を画す内容になっている。1973年の田中角栄内閣の「一県一医大構想」によって,その後続々と誕生した新設医科大学にも,格好の教科書として大いに受け入れられた。 本シリーズの元になったのは,1972年2月から社の主催で始めた教科書について意見を伺う検討会であった。高久史麿先生や河合忠先生,出月康夫先生,細田瑳一先生をはじめとする当時気鋭の若手教育者15人の先生方に,将来を見据えた議論を重ねていただいた。この議論を踏まえて構想を練り,1977年12月から『腎臓病学』(1981年12月発行)まで4年かかって全シリーズ13冊を刊行し,その後,版を重ねたが1997年6月の『循環器病学』第3版,『内分泌・代謝病学』第4版の発行をもってシリーズ刊行を終えた。NIMシリーズThe complete first edition of New Integrated Medical Lectures Series.105

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