医学書院の70年
105/252

組合との労働争議で業績が大きく落ち込んだことから,翌1975年に採用を停止し,以降10年間は採用を行わなかった。1984年から隔年で採用を再開し,1990年から再び毎年採用となり,以降1995年を除き毎年新卒採用を行っている。 1993年夏に当時の本社ビル改修のため一時,文京区千石のキタムラビルに移転していた時代に,洋書部門の縮小と和書部門の拡張の方針を決定し,洋書不良在庫の大量廃棄によって1994年5月決算で営業損益,経常損益ともに大きな損失を計上した。そして同年11月に中期経営計画を策定し,これに沿って1995年5月に「長期人員計画1995」が立案された。背景には,特定の年代に偏った人員構成では業務にかかわるノウハウやスキルの継承という観点からも大きな問題を抱えるため,新入社員を採用し育成することによって過去の採用停止期間による不均衡を是正するという意図があった。この人員計画は,事業内容と必要人員,人事異動,退職予定者数,採用人員数などを勘案しながらその後も微調整されつつ,年代別の人員構成をならして安定した経営を目指すための指針となっている。095

元のページ  ../index.html#105

このブックを見る