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第3324号 2019年6月3日


第30回「理学療法ジャーナル賞」


 第30回「理学療法ジャーナル賞」 贈呈式が4月20日,医学書院本社にて行われた。本賞は,前年の1年間に『理学療法ジャーナル』誌に掲載された投稿論文の中から優秀論文を編集委員会が顕彰し,理学療法士の研究活動を奨励するもの。2018年は,総投稿数128編のうち,下記3論文が入賞,準入賞,奨励賞に選ばれた。

【入賞】和田治,他:電気刺激を併用した大腿四頭筋トレーニングがTKA術後早期の膝伸展筋力と歩行能力に与える影響(第52巻第3号,報告

【準入賞】安田耕平:病棟専従理学療法士配置による転倒転落予防効果――ADL維持向上等体制加算算定病棟における検討(第52巻第12号,報告

【奨励賞】山本周平,他:代謝当量は安静時ならびに運動時の心拍数から推定可能か?(第52巻第4号,報告

 入賞の和田氏らの論文は,人工膝関節全置換術後の患者に対する電気刺激を併用した大腿四頭筋トレーニングが,膝伸展筋力と歩行能力に与える影響を検証したもの。47人を対象に検討し,電気刺激併用のトレーニングで膝伸展筋力の向上,歩行時疼痛の軽減,自動下肢挙上可能日と杖歩行自立日までの日数の短縮との結果が得られた。受賞に当たっては,安全な早期離床,早期自立をめざす医療現場にとって有意義な報告であり,人工膝関節全置換術後の理学療法の標準化に貢献する内容であることが評価された。和田氏は,「臨床ですぐに実践できる点,近年進められている人工膝関節全置換術後の入院期間の短縮に理学療法が貢献できる可能性を示した点において意義がある」と自身の研究を振り返った。

 『理学療法ジャーナル』誌では本年も,掲載された投稿論文から第31回「理学療法ジャーナル賞」を選定する。詳細については『理学療法ジャーナル』誌投稿規定を参照されたい。

左から山本周平氏,和田治氏,安田耕平氏