医学書院

検索
HOME週刊医学界新聞 > 第2747号 2007年09月10日

 

第2747号 2007年9月10日


研修医の学術活動の実態は?

第39回日本医学教育学会の話題から


 厚労省が掲げる臨床研修の到達目標には「臨床研究や治験の意義を理解し,研究や学会活動に関心を持つ」とあるが,研修医の学術活動の実態はどうだろうか。厚生労働省研究班(主任研究者=福井次矢・聖路加国際病院院長)では,全国の2年次研修医1124人(市中病院686人,大学病院438人)を対象にアンケート調査を実施。解析結果を第39回日本医学教育学会(7月27-28日,盛岡)で発表した。

 調査結果によると,研修医の75.2%が学術活動を経験しており,大学病院(69.3%)よりも市中病院(78.9%)で活動がさかんだった。学術活動の内訳は,「学会参加」や「症例報告の研究」が主であり,「複数の症例のレビュー」や「研究仮説の設定,データ収集・分析」は低調であった。また,学術活動を行う際の障害をたずねたところ,「時間がない」「学術支援をしてくれる指導医がいない」という回答が目立った。研修中の学術活動が必要であると回答した研修医は過半数(62.8%)であった。調査にあたった福井次矢氏は「本調査は,研修医の臨床研究への関心の高さを示した結果となった。今後の研修中の学術活動をより支援するカリキュラム作成が望まれる」と話している。