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第2729号 2007年4月23日


看護職者の英語力向上へのニーズ高まる

さかんになってきた看護英語セミナー


 国際間の人の流れが活発になり,病院には日本語の話せない患者が増え,医療機関で働く外国人を見かける機会も出てきた。看護界では海外へ留学するナースや学生はもはや珍しくない。また,看護大学が増え,医療分野に精通した英語教員が求められるようにもなってきた。各地では看護英語のセミナーが盛況だという。その一端を飯田恭子氏(日本医療科学大)のセミナー(http://www.mhank.jp)にのぞいてみた。

看護知識を生かした英語学習

 セミナーの午前中は,英語の苦手な人にも気楽に英語に触れてもらえるよう看護の知識をいかした英単語を中心に話を進める。ふだん使っているカタカナ語や略語を正確な英単語にし,その単語と関連するものをどんどん挙げて語彙を増やしていくのだ。例えば,臨床で「アンプタ」と言っているamputation(切断)は,amp/amb(周辺)+putation(切る)という構成になる。それに関連する語,ambulance,ambulatoryなどもいっしょに覚えていく。

 午後の部は,まず臨床で実践できるフレーズを紹介する。症状を尋ねる,注意や指示をする,傾聴し共感する,患者の話を要約し確認するなど,使えるフレーズによるトレーニング。1人ずつ発音してもらい,飯田氏が発音を修正したり,患者役とナース役になってロールプレーをしたりする。続いて,症例による英語学習。要点をまとめた症例の文章を何度も聞いたり発音したり,専門用語を解説し,症例の内容を把握する。ここではリスニング,スピーキング,リーディングを習得できる。

臨床ナース以外の参加も

 このセミナーには臨床ナースだけでなく,看護学生や看護学校の英語教員も参加していた。医師だけ英語がわかればよいという時代は終わり,看護職をはじめとした,他の医療職者にも英語力が求められるようになってきたものと思われる。