医学界新聞

 

第35回高松宮妃癌研究基金国際シンポジウム開催


 さる11月16-18日の3日間にわたり,財団法人高松宮妃癌研究基金による第35回国際シンポジウムが,東京都千代田区のパレスホテルにおいて開催された。同シンポジウムは「プリンセス・タカマツ・シンポジウム」として,世界的にも高い評価を得ている。今回は「革新的な制癌剤の発見と開発のためのチャレンジとアプローチ」をテーマに,海外から20名,国内から10名の演者が講演を行った。

 16日の開会式では同財団理事長の末舛惠一氏(写真)が,名誉総裁である高松宮妃の挨拶を代読し,「本シンポジウムが,がん化学療法の知識,意見を交換する場になるように」と期待を述べた。

 また,同基金の学術委員として,このシンポジウムの設立においても中心的な役割を果たした故中原和郎氏を記念し,今回「中原記念講演賞」が創設され,記念すべき第1回は中村祐輔氏(東大)の「Cancer Genomics;From Bench to Bed」に贈呈された。