医学界新聞

 

李WHO事務局長が国立保健医療科学院の名誉顧問に


 さる4月23日,WHO事務局長の李鍾郁(LEE Jong-wook)氏が国立保健医療科学院を訪問。同院名誉顧問の称号を篠崎英夫院長から授与された(写真左から李氏,次長の林謙治氏,篠崎氏)。

 当日は,WHOの重点的な事業内容および将来展望について,篠崎氏,林氏と懇談し,SARS,トリインフルエンザ対策などで意見交換した。また今後は,WHOのフェローを国立保健医療科学院で受け入れ,1年間の英語コースを開講するなど,WHOと日本の関係強化が確認された。その後,特別講演が開かれ,同院の研究員・学生を前に,「3by5計画(2005年までに300万人のエイズ患者に治療薬を供与する)」の現況やWHOの果たすべき使命が語られた。

 李事務局長はWHO生え抜きで,昨年のWHO総会でブルントラント前事務局長の後任に選出された(韓国人では初めての国際機関トップ)。米タイム誌の「世界でもっとも影響力を持つ100人」にも選ばれている。