第2572号 2004年2月16日


医学生・研修医のための

BOOKREVIEW


研修医の「どうしたらいいの?」を解決してくれる

レジデント初期研修マニュアル 第3版
小泉俊三,他 編集

《書 評》曽川陽子(虎の門病院内科)

誰もが1度は手に取る定番

 本書は臨床医として働きはじめた研修医であれば誰もが1度は手に取る,初期研修マニュアルの定番です。研修医も患者さんに問診・診察し,検査を行ない,診断をつけ,治療を行なうわけですが,このプロセスを行なう際に頼りになるのが本書なのです。診察の仕方,検査所見の見方,診断の仕方,そして治療法にわたって網羅し,コンパクトに記載されているのが特徴であり,ポケットに入るほどのサイズの小ささがまた便利なのです。教科書にはない実践に即した,研修医の“どうしたらいいの?”という疑問の答えを見つけられる1冊です。

手技についても充実した記載

 巻頭には“初期研修に不可欠な診療における心構えと一般的な知識”がまとめられており,実際に働きはじめる前の研修医には必読といえると思います。研修医が最初にぶつかる壁である“病棟における基本的手技”に関してもわかりやすい内容でまとめられていますが,本書の姉妹本である『レジデント臨床基本技能イラストレイテッド』とリンクしており,あわせて読むとさらに理解が深まります。加えて本書の後半には外科・救急・小児科・産婦人科における診察・治療に関しても記載があり,病棟だけでなく外来や当直の際にも役立つ内容となっています。

なりたて研修医にも, 研修を終えた医師にも役立つ

 働きはじめて間もない,迷える研修医には是非手に取って読んでもらい,自信を持って診療に励んでいただきたいと思います。
 初期研修を終えた今,本書を読み返すと,日常診療の中で得てきた知識を再チェックできました。初期研修を終えた先生方にも初心にかえって一読していただくといいなと思います。
B6変・頁480 定価(本体4,000円+税)医学書院