医学界新聞

 

「日本医療バランスト・スコアカード研究学会」が発足




 「日本医療バランスト・スコアカード研究学会」が本年11月に設立され,その設立記者会見がさる10月16日,東京・中央区の聖路加国際病院で開かれた。
 「バランスト・スコアカード(BSC)」とは,1990年代に米国において開発されたビジネスにおける戦略的マネジメントツール。「顧客の視点」や「内部ビジネス・プロセスの視点」といった非財務的指標を定量データとして経営管理に適用できるため,医療の質とコストなど多面的な業績を考慮した経営管理・意思決定が不可欠な時代において,医療経営の計器盤として期待されている。
 設立記者会見ではまず,発起人代表の高橋淑郎氏(日大商学部教授)が「医療バランス・スコアカード研究学会がめざすもの」と題して,研究学会が目指す内容,BSCの概略や米国における導入例,その病院経営における必要性などを解説。続いて櫻井健司氏(聖路加国際病院長)が「経営システムとしての医療BSCと患者サービスの向上」,正木義博氏(済生会熊本病院副院長)が「BSC活用による選ばれる病院づくり」というテーマについてレクチャーがあった。
 なお,同研究学会の第1回学術総会は来年1月10日,東京・市ヶ谷の日本大学会館において開催される。
 詳細は下記まで。
◆日本医療バランスト・スコアカード研究学会事務局
〒157-8570 東京都世田谷区砧5-2-1 日本大学商学部高橋淑郎研究室内
TEL(03)5958-5890/FAX(020)4624-3303
E-mail:takahashi-t@bus.nihon-u.ac.jp