医学界新聞

 

国際モダンホスピタルショウ2003開催される


 国際モダンホスピタルショウ2003が,さる7月16-18日の3日間にわたり,東京都江東区の東京ビッグサイトにおいて,「21世紀の健康・医療・福祉-安心と信頼を求めて」をテーマに開催された。1974年に日本病院学会の併設展示会としてはじまって30年を迎えた今回は,開催30回を記念して黒川清氏(東海大総合医学研究所長)が「活力ある日本,活力ある医療をめざして」と題し,講演を行なった。
 氏は「医療産業への重点投資」,「医療制度への市場原理の導入」,「患者ニーズに対応した健康保険制度」の重要性を強調し,少子高齢化,経済の低迷を続ける日本においてのこれからの医療制度のあり方を示唆した。
 会場内は「医療機器・環境設備」,「医療情報システム」,「看護・介護サポート」,「医療関連アウトソーシング」のコーナーに分けられ,291の出展社による製品の紹介,実演が行なわれた。患者のQOL向上が求められていることを反映し,その内容も医療関連だけでなく食品,インテリアなど多岐にわたるものとなった。
 特に電子カルテに代表される医療のIT化に対応して,医療情報システムのコーナーには多くの出展社,団体が参加。これらのブースには医師,看護師に限らず多くの人が集まり,関心の高さをうかがわせた。