医学界新聞

 

《臨床研修必修化で大学病院は「負け組」か?》

研修医のニードに応える病院めざして

スキルズラボを設置,教育機能を大幅強化


 「自分でしっかり練習して,ある程度自信がついてから,患者さんへの診療行為をしたい」こう感じている研修医は少なくない。近年そのような研修医のニードに応えるために,医学教育用のシミュレータを配置したスキルズラボ(臨床技能実習室)を設ける施設が出てきた。厚生労働省も,必修化にあたり「このような施設の整備が望ましい」として設置を後押しする。写真は,卒後研修センター内に大規模なスキルズラボを新設した東京医大霞ケ浦病院(関連記事)。


シミュレータを用いて肺の聴診をする研修医1年目の田中幹子氏と小宮幸次氏。中央は卒後研修委員長松岡健氏。

シミュレータを使用して腰椎穿刺の訓練をする小宮氏と田中氏。「シミュレータの使い方を早く覚えて,セルフトレーニングに積極的に活用したい」と小宮氏。「いわゆる大学病院と異なり,幅広く,多数の症例を経験できるので,ここ(東京医大霞ケ浦病院)を研修先に選んだ」と田中氏。