医学界新聞

 

【新春特別企画】

専門医-新時代

患者本位の医療の構築に向けて


 2002年4月,医療法改正に伴う広告規制の緩和(「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関して広告できる事項」(平成14年厚生労働省告示158号,第26号)により,専門医の広告が可能となり,関係各所に大きなインパクトを与えたのは記憶に新しい。
 日本の専門医制度は,医師の質向上を目的に,社会的責任を果すべく大きな変革が求められ,岐路に立っていると言える。
 本紙では,専門医制度の社会的責任を訴える酒井紀氏(専門医認定制協議会理事長)に日本の専門医制度の歴史と今後の方向性を,基本診療領域として日本内科学会(島根医大 小林祥泰氏)・日本外科学会(益子病院 青木照明氏)に,学会としての専門医制度のあり方を,また,すでに成熟した専門医制度を持つアメリカの専門医事情を米国内科専門医を有する吉田博氏(弘前大)と,現在,米国で外科研修中の十川博氏(ニューヨーク州立大)に解説してもらった。