医学界新聞

 

聖路加国際病院創立100周年記念祝賀式開催




 本紙第2510号(「聖路加国際病院創立100周年記念セミナー開催」)で既報のように,聖路加国際病院(日野原重明理事長)は本年創立100周年を迎えたが,その記念祝賀式がさる10月18日,三笠宮同妃両殿下(同病院評議員会名誉会長)臨席のもとに東京の帝国ホテルにおいて開催された。同病院は築地病院を前身として1902(明治35)年,来日2年目のトイスラー(1876-1934)を初代院長に迎えて診療を開始。その後,関東大震災による崩壊(1923年),「聖路加メディカルセンター」竣功(1933年),戦時下の病院名改称,戦後10年におよぶ米軍接収,新病院竣功(1992年)など,医療の原点として近代日本の歴史とともに歩んできた。
 祝賀式は井原泰男チャプレンによる「開会の祈り」に始まり,日米国歌演奏,日野原理事長および櫻井健司院長の挨拶に続いて,R.E.Tybes米国公使参事官,Patrick Mauney在米聖路加国際病院後援会代表,中山耕作日本病院会会長らによる来賓祝辞が披露され,篠崎英夫厚生労働省医政局長の乾杯の後に懇親会に移った。また,この懇親会上において,日野原氏よりトイスラーの令孫が紹介され,会場を埋めた同病院関係者らはしばらく往時の懐旧談に花を咲かせた。