医学界新聞

 

第28回「大山健康財団賞・激励賞」贈呈式開催


 

 (財)大山健康財団(理事長=琉球大学名誉教授・小張一峰氏)主催による,第28回大山健康財団賞および大山激励賞の贈呈式が,さる3月7日,東京・霞ヶ関の東海クラブにおいて開催された。
 同賞は,予防医学・公衆衛生の分野で,国内または開発途上国において,学術研究普及・啓発にあたった人ならびに団体を顕彰するもので,今回の「大山健康財団賞」は,青木克己氏(長崎大熱帯医学研究所所長)に贈られた。
 青木氏はわが国の寄生虫学の進歩に多大の貢献をもたらすとともに,海外,特にアフリカ・中南米などの開発途上国において地域の流行病,住血吸虫症,糸状虫症などの疫学研究に秀で,その制圧に寄与してきたことが顕彰された。
 また「大山激励賞」は,喜多悦子氏(日赤九州国際看護大教授)が受賞した。
 喜多氏は国際医療協力を志し,1988年来国立病院医療センター(現国立国際医療センター)国際協力部に勤務,その間アフガン難民への医療協力のためパキスタンに赴き,ユニセフの一員として予防接種の普及に尽力したことが顕彰された。
 なお,学術研究助成金(総額1000万円)は,中村信一氏(金沢大学教授)ら10名に贈られた。