医学界新聞

 

EBM実践のための電子媒体が続々登場
医学教育学会会場で「UpToDate」がデモ


 EBM(Evidence-Based Medicine)実践のための注目すべきツールが,第33回日本医学教育学会で紹介された。米国の診療現場で最も活用されているクリニカル・リファレンス「UpToDate」(CD-ROMなど電子媒体で提供される)がそれだ。会場に設置されたブースでは,開発者のバートン・ローズ博士(写真右)らがデモを行ない,参加者の注目を集めた。「UpToDate」は現在,米国総合内科学会など6つの学会が共同して制作している。文字通り,絶えずアップデートされた情報を得ることができるように,4か月ごとに内容を更新する仕組みとなっており,効率的に,簡便に,診療に役立つ最新のエビデンスや,専門家によるリコメンデーションを知ることができる(本紙2面に関連記事を掲載)。
 欧米では近時,最新で良質のエビデンスを厳選し,CD-ROMなどの電子媒体で提供する動きが盛んになっており,「UpToDate」の他にも,「The Best Evidence」,「Cochrane Library」,「Clinical Evidence」などのツールが知られている。