医学界新聞

 

「健やか親子21」第1回全国大会開催


 さる6月27日,厚生労働省(厚労省)・健やか親子21推進協議会の主催による「健やか親子21第1回全国大会」が,「新世紀の母子保健-やさしい社会づくりをめざして」をテーマに,東京・千代田区の日本教育会館一ツ橋ホールで開催された。

21世紀初頭の国民運動計画

 本大会は,厚労省が20世紀中に達成した成果を踏まえ,21世紀初頭(2001-2010年)における母子保健の国民運動計画として策定した「健やか親子21」の趣旨を広く関係団体や地方公共団体を通じて,啓発普及を図ることを目的に開催されたもの。
 同大会では,「子どもの心身の健康が重視され,思春期の子どもに対する適切な応援や,妊産婦や不妊の夫婦に対する優しい配慮がなされ,健康な子どもと障害や疾病を持つ子どもの育ちやその親を支援できる地域社会の実現をめざしていく」を趣旨とする大会宣言を発表。また,小林登氏(国立小児病院名誉院長)による基調講演「21世紀を子どもの世紀とするために」が行なわれた。さらに,この10年間で報告された数の上で10倍(1989年=1101件,1999年=1万1631件)に増えた「児童虐待」の現状を憂い,「本当の虐待になる前に,地域の中で1次予防をしよう」と,パネルディスカッション「やるっきゃない!! 地域ぐるみの児童虐待防止-SOSを見逃さないために」(写真)が企画された。
●健やか親子21ホームページ:
 http://rhino.yamanashi-med.ac.jp/sukoyaka/