医学界新聞

 

「プロとしての質の向上」を論議

全国訪問看護事業協会設立5周年記念大会開催


 平成7(1995)年7月7日に,「訪問看護事業の経営およびサービスの質の確保向上に関する調査研究等を行なうことにより,訪問看護事業の健全な発展を図り,国民の保健福祉の向上に寄与する」ことを目的として設立された(社)全国訪問看護事業協会(理事長=埼玉県浦和市長 相川宗一氏)が設立5周年を迎えた。これを記念し,さる2月23日に,厚生労働省,日本医師会,日本看護協会の後援を得て,設立5周年記念訪問看護事業者(管理者)大会が,東京・文京区の日本医師会館で開催された。
 同大会では,坂上正道氏(人間総合科学大学長)による特別講演「医の心」,および野村陽子氏(厚生労働省健康局)による基調講演「地域における看護の役割」の他,訪問看護の現場から3題の実践報告がなされた。また,シンポジウム「21世紀における訪問看護への期待と展望」(写真)を企画。村田幸子氏(NHK解説委員)の司会のもと,医師,看護,介護福祉士,行政の立場からそれぞれが意見を述べた。その後フロアの参加者を交えて「看護と介護」の棲み分けや,プロとして「看護サービスの質の向上」を図るためには,などの議論が展開された。