医学界新聞

 

第3回日本内視鏡外科学会「伊藤賞」発表


 第3回日本内視鏡外科学会「伊藤賞」の授賞式が,2000年12月14日,第13回日本内視鏡外科学会総会中の学会評議員会の席上で行なわれた。
 本賞は,1994年に急逝されたわが国における内視鏡下手術導入のパイオニアである故伊藤徹氏の遺族の寄付金を基金として設立され,同学会の機関誌「日本内視鏡外科学会雑誌」に掲載された論文の中から,最優秀論文として編集委員会より選ばれた論文に対して授与される。
 今回は,竹村雅至氏(阪市大)他「手術侵襲よりみた胸腔鏡下食道切除の評価」(同誌第5巻3号),ならびに亀井秀策氏(慶大)他「高齢者大腸癌に対する腹腔鏡下手術の意義」(同誌第5巻5号)の2篇が選ばれた。
 同賞は,通例では1篇の受賞となるものであるが,審査の過程でこの2篇が同等の高い評価を得ており,それぞれ竹村氏は胸腔鏡下手術での研究を,亀井氏は腹腔鏡下手術での研究をテーマとして著していることから甲乙がつけがたいと判断された。
 授賞式では,出月康夫理事長(埼玉医大)から,両氏に賞状ならびに賞金が手渡された。