医学界新聞

 

「新老人の会」が発足


 さる9月30日,東京・築地の聖路加看護大において,ライフ・プランニング・センター(LPC)の主催による「新老人運動発足記念講演会」が開催され,日野原重明氏(聖路加国際病院名誉院長,LPC理事長)による講演「輝きのある人生をどのようにして獲得するのか」が,多くの参加者を集めて行なわれた。また,講演会の後に「新老人の会」の発会式が行なわれ,日野原氏が初代会長(LPC理事長が就任)に就いた。
 「新老人」とは,「今なお積極的に社会活動に参与している75歳以上の老人(The New Elder Citizens)」(日野原氏)をさす。また,新老人のめざすものとして日野原氏は,(1)75歳以上の自立した老人で,老後の生き方を自ら勇気を持って選択し,過去のよき文化や習慣をそれぞれの家庭や社会に伝達し,次の時代をより健やかにする役割を担う,(2)20世紀の負の遺産である戦争を通じて,貧しさの中から学んだ経験と,人類愛を忘れた生き方の反省から得られた教訓を次の世代に伝える,(3)健やかな第3の人生を感謝して生きる人々が,さらに新しい自己実現を期して交流し合い,心豊かな晩年を過ごす,などをあげている。
 なお,会員は75歳以上,準会員は65歳以上(75歳未満)としている。詳細は下記まで問合せのこと。
・連絡先:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館5階 LPC内 「新老人の会」事務局
 TEL(03)3265-1907/FAX(03)3265-1909