医学界新聞

 

介護保険元年-専門職はいかに関わるべきか

第37回日本リハビリテーション医学会開催


 第37回日本リハビリテーション医学会(会長=防衛医大 石神重信氏)が,さる6月22-24日,東京・有明の東京ビックサイトで開催された(2399号に詳報予定)。
 同学会での看護関連テーマとしては,内田恵美子氏(日本訪問看護振興財団)によるモーニングレクチャー「日本における在宅リハケア」を企画。氏は,「リハ医はもっと在宅に参画を」とする趣旨の講演を行なった。
 また,本年4月施行の介護保険に関連して企画されたシンポジウム「介護保険元年-リハ医療はどう対応すべきか」では5人の演者が登壇。その中で「リハ医療の経済基盤-その将来像」を口演した二木立氏(日本福祉大)は,「介護保険制度は短命で,5-10年以内には高齢者医療保険と統合され,事実上廃止となる。個人単位の保険料賦課など,介護保険で導入された3原則は高齢者医療保険にも拡大される」と発言。さらに,「医療・福祉施設の競争の激化により,勝者は医療・保健・福祉施設を併設する『複合体』に。大手介護企業は失墜し,主役は非営利組織となる」などと予測し,注目を集めた。