医学界新聞

 

「社会システムとしての虐待・暴力」をテーマに

第17回AKK市民講座が開催される


 第17回AKK(アディクション問題を考える会,代表=東海大 米山奈奈子氏)市民講座が,さる4月23日に,東京・千代田区の千代田公会堂において開催された。AKKは,「アルコール・薬物・食物・ギャンブルをはじめとする嗜好依存症や家庭内暴力などは,家族全体の問題であるとともに家族だけでは解決しにくい問題であることから,社会全体で取り組まなければならない」とアピールをし,自助グループの発展をサポートする組織として誕生。その活動は,毎年の市民講座,サマーセミナーの開催をはじめ,アサーティブトレーニングや電話相談を含めた相談例会を全国的規模で展開している。
 今市民講座では,「子どもだった私たちへ-社会システムとしての虐待・暴力」をテーマに,過食・拒食症(摂食障害),ギャンブル依存症,家庭内暴力,児童虐待などの経験者から体験談が語られるとともに,同会の顧問である齋藤学氏(齋藤クリニック,精神科医)の講演会が企画された。
 なお同会では,アディクション関連問題には地域行政,医療,福祉,教育が重要との観点から,これらに関心を持つ関係者の積極的な参加を訴えている(年会費は6,000円)。
・AKK事務所:〒156-0057 東京都世田谷区上北沢4-32-11 上北沢コーポラス707
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