医学界新聞

 

「外科学」の夜明け

The 100th Anniversary, toward the 21st Century, and the third Millenary

新たなる胎動



■大正11年に撮影された慶應義塾大学外科学教室での外科手術風景
 急速に発達した情報通信,ロボット,光学,画像処理などの工学技術を応用することによって,今,医学に大きな変革が訪れている。
 特に外科領域においては,いち早くロボティックス,バーチャルリアリティ,3D,ハイヴィジョン映像などの工学と医学とのハイブリッドがなされ,臨床の一分野として実用化され始めている。そこでは,従来困難であった手術の支援や低侵襲手術の開発が進むことから,患者にかかる種々の負担を軽減し,さらなるQOLの向上が期待されている。
 本紙では,医学と工学の融合がめざましい内視鏡下手術,遠隔医療などに焦点を当て,その進化の一端を紹介したい。
(写真提供・編集協力=慶應義塾大学教授・外科学教室 北島政樹氏)