医学界新聞

 

シンポジウム「ゲノム時代における人と動物」が開催される


 さる1月11日,日本学術会議,日本実験動物学会,および日本疾患モデル学会の共催によるシンポジウム「ゲノム時代における人と動物」が,東京・港区の日本学術会議講堂において開催された。
 本シンポジウムでは,「近年の“ヒトと動物の正常な機能や構造,およびそれらの異常としての疾患をゲノムの起点として捉えようとする流れ”に対し,ゲノムを遺伝子の集まりと考え,“固体レベルにおける表現形質の分析を結びつけることで生命体の構築に対する理解を深める”という構想のもとに企画」と森脇和郎氏(日本学術会議遺伝学研連委員長)が挨拶し,6名の演者が登壇。以下の発表を行なった。
 (1)遺伝学からみた疾患モデル(熊本大 山村研一氏),(2)ゲノム機能解析系としてのミュータントマウス(国立遺伝研 城石俊彦氏),(3)核移植の進歩とその意義(全農飼料畜産研 青柳敬人氏),(4)遺伝子改変マウスを使った高次神経機能の解析(名大 鍋島俊隆氏),(5)急展開するヒトゲノム計画(東大医科研 榊佳之氏),(6)ヒトと動物をつなぐ(癌研 樋野興夫氏)