医学界新聞

 

〔カラーグラフ〕看護からみた20世紀(1)


看護からみた20世紀-写真が語る看護の歴史

1891(明治24)年 死者7200名を出したとされる濃尾大地震での日本赤十字社(以後,日赤)看護婦初の救護活動。この災害には,慈恵,順天堂等の病院からも救護看護婦が派遣された。なお,日赤の救護活動は1888年に起きた会津磐梯山の噴火に伴う医員の派遣が初めてである

 写真上は,1912年に独・ケルンで開かれた第3回ICN(International Council of Nurses;国際看護婦協会)大会。日本からは萩原タケ(参照)と山本ヤヲが参加した。萩原は,ヨーロッパ旅行中の1909年にロンドンで開かれた,第2回ICN大会に日本から初参加している。なお,ICNは1899年に設立。職業的な国際協会として最も古い団体であり,第1回大会は1904年に独・ベルリンで開催された。
 写真下は,昨(1999)年6月27日-7月1日にICN発祥の地であるロンドンで開催されたICN創立100周年記念大会(メインテーマ:看護の過去を誇り,未来をわれらに)でのクルティング・スタルクネヒトICN会長。背景は,創立者の1人であり初代会長となったゴードン・フェンウィック。100年の時を経た大会には世界各国から約5000人,日本から100名を超す参加があった。
(写真提供:日赤本社,ICN)