医学界新聞

 

老健施設における看護職へのニーズ調査

日本看護協会中央ナースセンターが結果を発表


 日本看護協会中央ナースセンターは,全国1935の老人保健施設(以下,老健)を対象として,本年2月に実施した「老健における看護職へのニーズ調査」の結果をこのほど発表した。同センターでは,毎年求人求職活動の参考とするため,看護人材確保に関する調査を行なっているが,老健を対象とした調査は今回が初めてとなる。
 なお,有効回収数が962件(回収率49.7%)であった調査結果の概要は以下の通り。この件に関する問合せは下記,中央ナースセンターまで。
●「入所者の基本施設療養費 II」を満たす人数の看護職員を確保している施設は74.5%,専任の看護職員1人当たり入所者は平均で8.4人
●人員基準は満たしていても,看護職員が「充足している」と答えた施設は54.2%にとどまる
●採用に際して64.3%の施設が,看護職員に「医療施設での実務経験」を求める
●看護職の再就職時の離職期間については「こだわらない」43.1%,年齢制限については「年齢不問」43.2%
●看護職員に求める役割・能力は,「健康についての観察力・判断力」83.0%,「異常時・緊急時の対応」78.3%,「ケアプランの立案・評価」76.1%
・日本看護協会中央ナースセンター
 TEL(03)3406-5950/FAX(03)3406-5956