医学界新聞

 

「医学看護教育におけるケアの本質とその展開」をテーマに

 -LPC国際フォーラム&ワークショップ開催


 さる9月4-5日,ライフ・プランニング・センター(LPC)主催によるLPC国際フォーラム&ワークショップ「医学看護教育におけるケアの本質とその展開」が,東京・中央区の聖路加看護大学で行なわれた。
 初日に行なわれた講演会「医学看護におけるケア」では,日野原重明氏,岡安大仁氏(日歯大教授),ジョン D.ストックル氏(マサチューセッツ総合病院)の3氏によるケアの本質と医療者―患者関係の重要性を問う講演が行なわれた。その後,日本オスラー協会と共同で,ウイリアム・オスラー生誕150年記念講演会が行なわれた。
 2日目の「ケア向上のための医師と看護婦の患者へのアプローチのアート」では,ストックル氏,深澤道子氏(早大文教授)によるコミュニケーションのための技術に関する講演の後,植村研一氏(聖路加看護大教授)の進行のもと,プレゼンテーション「臨床能力の向上をめざす患者へのインタビュー」が企画された。これは看護大学生,医学生(2人),研修医の計4人が,「都内総合病院の内科外来」の設定で,初診外来を訪れた模擬患者に15分間の医療面接を行なうもの。各症例ごとにストックル氏から評価とコメントを受け,患者との人間関係構築のテクニックを学ぶ場となった。さらにそれを受ける形で,福井次矢氏(京大)を司会に,ディスカッション「ケアの展開で生かす患者と家族へのかかわり」も行なわれた。