医学界新聞

 

日本看護協会の今後の活動方針を明示

日本看護協会プレス懇談会開催


 さる6月18日,日本看護協会のプレス懇談会が東京の同協会原宿会館で開かれた。同協会は,本年5月19-21日に行なわれた平成11年度通常総会(写真左,本紙2344号にて既報)で役員改選が行なわれ,新会長に南裕子氏(写真右,兵庫県立看護大学長)を選出。懇談会では,南氏が会長就任にあたって,「将来ビジョンを持って,国民とともに,楽しく歩む,看護協会」をモットーとし,(1)質の高い看護,(2)人々に開かれた看護,(3)看護教育の充実・強化を会員のバックアップを通じて進めていきたいと挨拶した。
 なお,同懇談会では今期選出された新役員の紹介とともに,それぞれの役員の担当分野も紹介された。また,社会的にも注目を集めているいわゆる「准看護婦問題」に関しては,「今世紀中には養成停止のめどをつけて,看護婦への移行教育を開始する。そのために,署名運動などの社会運動を通して国(政府)へ訴えていく」との方針を明らかにした。その一方で,頻発する医療事故に対して「組織としての医療事故防止策(仮)」の文書を今夏には作成をすること,「看護記録開示のための検討」を開始することなどを発表し,今後の活動方針について日本看護協会としての姿勢を示した。