医学界新聞

 

第100回日本医史学会開催される


 さる5月15-16日の両日,第100回日本医史学会が,酒井シヅ会長(順大教授)のもと,東京・本郷の順天堂大学有山記念館講堂において開催された。明治初年に,日本の医学・医療史を研究する中心的存在として発足した本学会は,「奬進医会」という名称で,明治25(1892)年に第1回の総会である「先哲祭」を開催。以来回を重ね,この日,記念すべき第100回目の総会を迎えた。
 これに先立ち,5月14日には,東京・有楽町の有楽町朝日ホールにおいて,吉村昭氏(作家)による記念講演会「歴史小説余話…医学を中心に」が行なわれた。吉村氏は,日本で始まったばかりの脳死による臓器移植や,氏の未発表の小説などの話題とからめて,日本人と欧米人の解剖に対する意識の違いなどについて口演を行なった。