医学界新聞

 

「高齢者の医学医療に関する研究」

笹川医学医療研究財団1999年度助成者決定通知式


 さる4月23日,笹川医学医療研究財団(日野原重明理事長)による1999年度「高齢者の医学医療に関する研究」の助成者決定通知式が,東京の日本財団ビルで行なわれた。
 15年前からはじまる本助成事業は,今年度の助成対象17件(応募件数95件)を含め総数で410件となり,研究助成金の総額は6億3126万円に達した。なお,「高齢者痴呆のケアに関する研究(在宅・デイケアに重点をおく)」部門では,「地域密着型痴呆性高齢者グループホーム,宅老所のデイケアにおける高齢者の体験世界の探究」(宮城大看護学部 太田喜久子氏),「痴呆高齢者家族の介護健康度アセスメントツールの開発」(東大大学院家族看護学 山本則子氏,写真)ら4名が対象に選ばれるなど,看護職に対する助成決定が年々増えている。これは,「健康な長寿社会の形成」(日野原理事長)に向ける看護職への役割が期待される一面ともとらえられよう。