医学界新聞

 

MEDICAL LIBRARY 書評・新刊案内


X線形態学診断の充実を示す一書

胃X線診断の考え方と進め方 第2版
吉田裕司,市川平三郎 著

《書 評》川口 実(東医大助教授・内科学)

 このたび吉田裕司先生,市川平三郎先生ご執筆の本書につき,書評原稿の執筆依頼を受けた。小生は主として内視鏡診断と臨床病理の立場から消化管の診断を行なっている。そのような小生に何故の書評依頼であろうか。吉田先生,それに市川先生という大先達の書かれた本について私のような若輩が書評するのは大変おこがましい話である。しかし,大学病院という医育機関に籍を置く医師の立場から,という医学書院編集部からの注文に応えてあえて筆を執らせていただく。

X線検査は大きな診断能

 消化器疾患を主たる研究対象としている医育機関で共通して抱える問題点の1つは,若手医師の形態学への情熱が冷めつつあることであろう。分子生物学的研究,Helicobacter pylori研究などが盛んに行なわれている一方で,基本中の基本ともいうべき形態学診断がおざなりな憂慮すべき傾向である。内視鏡の領域でも,治療には関心を示すが診断については情熱が薄れつつある印象を受ける。X線診断については,内視鏡に比較しても一部の先生方を除いて興味を示さない。原因はいくつかあると思うが,著者の吉田先生が述べられているように「内視鏡はX線より診断能が高いという誤解,操作も簡単という誤解」があるからであろう。ところが「X線診断能は低いのではなく難しいのです」。X線検査は研鑽次第では大きな診断能をもたらす。小生もこの指摘にまさしく同感した次第である。
 本書が示すように,よいX線写真は下手な内視鏡写真よりもはるかに多くの情報をもたらす。そのことは毎月第3水曜日に開催される『早期胃癌研究会』でも現実に実感するのである。操作や手技の点でも,内視鏡で胃内部を隈なく万全に検査することは決して簡単ではない。読者諸氏も,多くの情報を与えてくれる胃X線検査が必須のものであることを感じられているだろうが,本書はまさにこの観点から撮影・読影・診断について実に懇切丁寧に解説され,読者に納得させる仕上がりになっているのである。
 この第2版では初版の基本を踏襲し,まずシェーマを多用しX線像の成り立ちを解説する。次に,ほとんどすべてのX線写真と切除胃の写真を逐一対比させ,X線診断と鑑別診断の考え方および進め方を教示している。最後に疑似被験者の方の協力を得て,透視台上の姿勢とX線像を対比し,やさしく撮影法を解説している。新しく入れ換えられた豊富な写真と一層理解しやすい解説が読者を引きつける。もちろん最新の知見も踏まえて胃疾患の整理がなされ,さらには読者の利便をはかって初版とは異なった構成上の工夫もなされている。名著の誉れ高かった第1版を上回る内容である。

消化器診療に携わる若い医師に

 良質なX線写真を撮影し読影し診断する技術と力を養うには,若いころからのたゆまぬトレーニングが必要であろう。その意味でまず消化器の診療に携わっている若い医師にぜひとも本書を読んでもらいたい。また各種医療機関で教育する立場にある先生方にも本書をお持ちいただいて,ご自分の知識の整理と若手医師の教育にも活用されてはいかがかと思う次第である。いずれにしても消化管診断の中でのX線形態学診断の充実ぶりを示す一書である。
B5・頁346 定価(本体12,000円+税) 医学書院


老年者の医療・福祉に携わる人に必携

老年精神医学入門 柄澤昭秀 編著

《書 評》平井俊策(都立神経病院長)

 わが国を含む先進諸国では,人口の高齢化に伴い,痴呆をはじめとする老年者精神障害の問題が,医学的のみならず社会的にも大きな問題になっている。このことは,識者の間ではかなり以前から関心が持たれてきたが,一般に注目されるようになったのは,1970年代以後である。しかし,この問題について基礎的知識から医療現場における対応までを,格調高く,しかも簡潔にわかりやすくまとめた書物を探そうとすると,なかなか見当たらないことに気づく。老年期の脳障害の増加は,少なくとも先進諸国では非常に重要な,そして差し迫った問題であるにもかかわらず,本書の中でも述べられているように,DSM-IV,ICD-10など一般に広く使われている分類の中にも,小児期における精神障害という分類はあるが,老年期精神障害という独立した項目はなく,定義や分類も定まっていないのが現状である。
 このような状況の中で,この重要な問題を,内容的にはかなり高いレベルを保ちつつ,しかもあまり専門的に偏らず,全般的な俯瞰ができるような形で,手頃なボリュームの読みやすい本としてまとめられたのが本書であるといえよう。著者のうち,臨床に関連した章は,この方面の臨床と疫学の権威である柄澤教授が執筆され,その一部の画像の項を慈恵医大柏病院精神科の笠原教授が分担されている。また脳の老化と主要疾患の神経病理の部分を執筆された水谷博士は,この方面の神経病理におけるわが国のリーダーの1人であり,また柄澤教授とは以前同じ東京都老人総合研究所の部長として活躍されていたという間柄である。このような息のあった執筆者による著作としての優れた特徴が本書にはみられる。

脳の老化を機能・器質の両面から

 さて内容をみると,本書は7つの章から成っているが,約3分の1が精神老化と老年者の心理,老年者脳の形態学,主要疾患の神経病理という基礎的な解説の章に割かれているという特徴がまず目につく。老年者の精神障害を正確に理解するには,まず脳の老化を機能的,器質的な両面から,よく理解することが必要である。この点の理解が不十分であると,痴呆ひとつをとっても深い理解ができないばかりか,時には誤解を招くこともあるが,本書はこの点をまず十分に説明している。

臨床的側面から社会的問題まで

 次には,老年期精神障害の臨床的側面について,総論,診断と治療,主要な各疾患の解説と対応に分けて述べられているが,最後の第7章において社会的問題と精神保健についても言及されている。老年期の精神障害は,誰しもが多かれ少なかれ自分の周囲で経験するのみならず,自分自身でも経験する可能性があり,その点から,この章は実地上非常に大切であるが,さらに本書では第1章の「起」に対して起承転結の「結」の役割を立派に果たしているという構成になっている。
 これだけの内容をもちながら,全体として通読に便利なボリュームにまとめられていることも読者には有難い点である。
 老年精神医学に興味をお持ちの医師はもとより,広く老年者の医療・福祉に携わる方々に,是非本書をご一読されることをお薦めしたい。
A5・頁256 定価(本体3,500円+税) 医学書院


心電図判読の診断テクニックを身につけ落とし穴を回避

マリオットわかる心電図 判読のポイントとピットフォール
ヘンリー・J・L・マリオット著/村松準 監訳

《書 評》伊吹山千晴(戸田中央総合病院・循環器科)

PearlsとPitfalls

 このたびHenry J.L.Marriott著“Pearls and Pitfalls in Electrocardiography”が村松準氏監訳により出版された。
 本書は,従来の系統的な心電図解説書とは出版の意図が異なる。著者は本書の序文において,心電図診断はほとんどの例で比較的容易であるが,時には正確な診断が困難な例や診断不能な例も存在するので,そのような場合には心電図判読のための診断テクニック(tricks of the trade)を用いて判読手順を簡明にすることがよいと述べている。そのためには,心電図診断を行なうための近道となる手掛かりについての知識を持ち,かつそれを応用すること(Pearls;真珠),およびうっかりしていると心電図診断を誤ってしまうような罠(Pitfalls;落とし穴)を知り,これを避けることであると述べている。
 本書は全4部から成り,第1部は「不整脈を中心に」,第2部は「紛らわしい2つの波形」,第3部は「ブロックを中心に」,第4部は「12誘導からの啓示」の4つのメインタイトルに分類されている。さらに各メインタイトルのもとに全部で70のサブタイトルがあり,これらは臨床的に重要かつ具体的な問題を取り上げ,前述の趣旨に従って記述されている。しかしながら,著者は本書において単に診断テクニックのみを強調しているわけではなく,第1部「不整脈を中心に」の「1.アプローチのための5か条」では,複雑な不整脈の診断には論理的手順を踏むことが,誤診を避けるために必要であるとしている。すなわち,調律異常を示す心電図の診断の手掛かり(近道)となるいくつかの原因を知っていなければならない。本書ではこのような事柄をサブタイトルごとに簡潔に説明している。

心電図診断に携わる臨床医に

 このように,本書は一般外来,救急外来あるいは一般病棟などで心電図診断の必要に迫られている臨床医には興味深くかつ楽しく読める一方,循環器専門医には心電図診断の知識をリフレッシュさせてくれる,きわめてユニークで有益な心電図学書である。
 本書の構成はすべて見開き2頁になっているため非常に読みやすい。また,心電図波形は鮮明でかつ振幅も大きく,説明文と対比して波形を見る時もきわめて便利で楽である。内容の説明文には参考文献も付記されているので,後で説明文の内容の詳細を知ることができる。
 翻訳は監訳の村松準氏を含めて4名で,それぞれ1つのメインタイトルずつ分担して行なわれている。各翻訳者は循環器専門医であり,心電図判読の熟練者でもある。また,これまでにも多くの心電図学書の翻訳を手がけてきた方々である。
 多くの心電図学書のある中で,本書は1度は通読してみる価値がある。本書に記述されている,いわゆる“Pearls”と“Pitfalls”を知り,理解するだけでも心電図診断の能力は飛躍的に向上するものと確信するゆえに,本書を推薦するものである。
A4変・頁182 定価(本体5,500円+税) 医学書院MYW


脳波の基本を理解し,さらに臨床に取り入れるために

脳波判読Step by Step 第3版
〈入門編〉〈症例編〉
 大熊輝雄 著

《書 評》山内俊雄(埼玉医大教授・神経精神科学)

入門編-脳波の読み方が身につく

 この2冊の本の著者は脳波学に関する名著『臨床脳波学』(医学書院,1963年初版)の著者としてよく知られている脳波学の泰斗である。この著者がこれまでに蓄えた知識の中から,初心者が脳波を読めるようになるために知らなくてはならないエッセンスを抜き出して作ったのが『入門編』である。
 『入門編』ではまず,脳波の周波数や振幅のはかり方を,添付された脳波スケールで実際にはかってみる練習問題があり,頁をめくると,それに関する解答・解説が載っている。それに続いて,正常脳波の読み方,異常波のとらえ方,記述の仕方が懇切丁寧に書かれており,まさにstep by step,知らず知らずに脳波の読み方が身につくようになっている。
 「部位的なとらえ方」「時間的なとらえ方」そして「規則性からのとらえ方」をすることによって,脳波を正しく判読,理解できるという著者の主張が,単なる解説ではなく,実践的に身につくところが本書のすばらしいところである。
 脳波の基本を理解したうえで,睡眠脳波や子どもの脳波,老年者の脳波が具体的な脳波図として呈示されており,アーチファクトの実例もあげられている。おそらく執筆協力者とともに収集したと思われる脳波図の実例は適切であり,どの頁を開いてもそれを眺めながら,学ぶことができる本である。

症例編-現場で脳波を有効に使う

 一方,『症例編』は脳波の読み方の基本を『入門編』で学んだ人が,臨床の現場で脳波を有効に使うための本である。脳波が重要な診断武器である「てんかん」はもとより,「脳腫瘍」「脳血管障害」「炎症性脳疾患」「頭部外傷」のほかに「慢性脳器質疾患」としてのアルツハイマー病,老年痴呆,内分泌・代謝障害,精神疾患,睡眠・覚醒障害,薬物服用時の脳波などがたくさん,実例としてあげられている。
 この本はそれぞれの疾患でどのような脳波異常が出現するかといった,知識の習得にとどまらず,脳波はどんな時にとったらよいのかも教えている。この本を読みながら,「なるほど,こういう時に脳波をとれば,意識障害の存在を確かめることができるのか」などと気がつく。

目で見る脳波事典

 もう1つの読み方は,棘徐波複合とかヒプサリズミア,三相波,14&6Hz陽性棘波,PLED,PSDなどといった,よく聞く言葉だけれど,どんな波か実際には知らないという人にとって,具体的な波形として確認できる,いわば目で見る脳波事典として用いることができる本である。
 脳波は,心電図と比べなじみがなく,どこをどう読めばよいかわからないと,敬遠する人もいるかと思われるが,この本は具体的に眼で見て,自ら測り,判読して,自然に脳波が身につき,いつのまにか脳波の権威になっているという,まさにstep by stepの好著で,初心者だけでなくグレードアップしたい人におすすめの本である。
『入門編』B5・頁436 定価(本体7,500円+税)
『症例編』B5・頁368 定価(本体9,000円+税)
医学書院


医療の第一線で診療にあたる医師のための小児診療実践書

〈総合診療ブックス〉
こどもを上手にみるためのルール20
 五十嵐正紘,他編

《書 評》前沢政次(北大教授・総合診療部)

 このたび日本外来小児科学研究会などを中心に,小児に対する外来診療のあり方を熱心に探求している臨床医の方々によって,『こどもを上手にみるためのルール20』が出版された。本書は「総合診療ブックス」という新シリーズの第1冊目であるが,これは総合診療誌「JIM」(医学書院)で好評だった内容を増補して,単行本化しているものである。

教科書的な記述を避け実用的に

 一読してきわめてユニークな内容に増補されていることに驚かされる。教科書的な記述をできるだけ避け,実用的な書き方になっている。また症例が豊富に提示されているため,臨床の現場に即した具体的な情報が得られる。内容の要点を示した著者からのメッセージが伝わり,診療の進め方のチェックリスト,generalistへの診療アドバイス,追加情報としてのQ&Aなどさまざまな編集上の工夫がされているのも特色である。イラストも豊富で理解しやすい。
 内容は,問診,身体所見の取り方についての技法の解説に始まるが,続く症状も単に発熱,発疹といった従来の形ではなく,「2か月未満での38℃以上の発熱は要注意」,「急性の発疹症はまず感染症を考える。救急を要するのは出血斑の一部だけである」といったルールの形をとっているのも現場では役に立つ。また,「予防と支援のしかた」という章では,予防接種,家族のみかた,両親に対する教育,育児支援のコツが解説されている。
 最後に薬剤一覧とまとめの章では,一般医が用意すべき小児用薬剤の一覧と全体のまとめがあり,そこでは診療結果の評価とフィードバックすることの重要性が強調されている。
 付録では,アデノウイルス感染症による咽頭所見,小児診療と総合診療の接点が記載されて締めくくられている。
 大学病院や研修病院の総合診療科では,小児は診療の対象としていないのが現状である。しかし,研修の後,地域医療,プライマリケアの実践では,小児の診療は不可欠であるし,学校医となる機会も多い。実際には小児科の外来研修は必須なのである。

家族,地域も視野に入れて

 本書は,家族,地域も視野に入れた記述が随所に折り込まれているのも特筆すべきことである。大学で指導医として活躍されている方々にはもちろん,将来医療の第一線で診療にあたることをめざす研修医や医学生には格好の入門書であるし,また全国の「内科・小児科」医の方々に座右の書としてお奨めしたい。本書に続いて,『けが・うちみ・ねんざのfirst aid』が発行されるという。このシリーズが読者のニーズに応えて総合診療の実地書として刊行されていくことを願っている。
A5・頁200 定価(本体3,500円+税) 医学書院


45年の歴史に裏付けられた格調高い内科書

Harrison's Principles of lnternal Medicine
第14版
 A.S.Fauci,他 編集

《書 評》松村理司(市立舞鶴市民病院副院長)

 書評は味読してからしか書かない方針なので,大著のそれは任に耐えない。また,同一の出版社や代理店からの書評の依頼は,“よいしょ”になりやすく気乗りがしないのだが,他ならぬHarrisonについてなので引き受けさせていただいた。それも「随筆でよいのなら」という条件つきで。
 思えば何年来の付き合いになるだろうか。存在を知ったのは,学生時代だから25年以上前になる。まともに目を通すようになってからでも15年は過ぎた。Harrisonの45年の歴史の1/3-1/2になるわけだ。愛読書の1つといっても過言ではなくなった。

実地臨床上の疑問への解答の宝庫

 地域の病院で診療と卒後教育に明け暮れている筆者は,Harrisonを次のように活用している。1つは,実地臨床上の疑問点に対する解答の宝庫としてである。実用書ではないから読むのに歯応えがあるが,ひたすらがまんする。忙しい時には,索引に左上段とか右中段などと書いてもらえないものかなどと英語力の至らなさを恨むが,ないものねだりと諦める。2つ目は,講演や原稿を準備する際の権威ある参考書としてである。大著につき3-4年に1度の改訂しか望めないわけだから,必ずしも最新の知見は期待できない。その分は,Medlineで文献検索したり,毎年発行されるCurrent Medical Diagnosis & Treatmentを参照したりしている。3つ目の魅力は,最初にSymptomとSignに関する章が設けられていることだ。最初といっても,14版ではPart 2のp53-364となっていて,かなり分厚い。しかし,より歴史の長いCecilにはない特色でもあり,通読に挑戦してもあながち無謀とは言えまい。
 Harrisonの格調はどこから来るのだろうか?第1に,編集者・執筆陣の優秀さや情熱や切磋琢磨はいうまでもあるまい。第2に,〈論理の普遍性〉を追及し続ける米国医学(ひいては西洋近代医学)の真価が,根っこを支えているに違いない。そして第3に,Tinsley Harrison自身の影響が脈々と流れているのではあるまいか?
 1900年にアラバマに生まれたTinsley Harrisonは,その生涯に3つの医科大学ないし医学部の内科部長を勤めている。最初はノースカロライナのBowman Gray医科大学,ついでテキサスのSouthwestern医科大学,そして最後がアラバマ大学医学部バーミンガム校である。卓越した臨床医であり教師であったHarrisonは,著述の才にも恵まれていた。筆者の友人の同校の中堅医師によると,Harrisonの教え子たちがなお多数指導的立場で働いているそうである。そして,彼らの回想する恩師のイメージは,ベッドサイドでの秀でた診断医と決まっている。実際,Harrisonにまつわる写真や絵画のほとんどが,研修医や医学生に取り囲まれながら,ベッドサイドで患者を診察し,ともに語らう姿だという。

日本の医学界の課題を問う

 翻ってわが国は,Harrisonに匹敵できる内科書を残念ながら生みだしていない。医学洋書の翻訳の歴史も長いし,母国語での医学書の制作の歴史も量も相当なものになるのにである。Harrison張りの格調を阻む要素は何だろうか?編集者・執筆陣の力量不足?〈論理の普遍性〉を追及する力量の及ばなさ?それとも,Tinsly Harrisonに象徴される臨床力のある地道で,力強い指導層の欠乏のためだろうか?21世紀を迎えるわが国の医学界の大きく重要な克服課題の1つに思えてならない。
頁2569 1巻本:18,900円,2巻本:24,300円 McGraw-Hill・New York社