医学界新聞

 

合格率が4年ぶりにそろって95%を上まわる

1999年保助看国家試験合格者発表


 厚生省は,本年2月に実施した第85回保健婦(士),第82回助産婦,第88回看護婦(士)国家試験の合格者を,3月30日に発表した。全国11会場(北海道,青森,宮城,東京,愛知,石川,大阪,広島,高知,福岡,沖縄)での発表のうち,東京の発表会場となった厚生省には,早朝7時30分に一番のりが来省。14時からの発表には3000名を超す受験者が詰めかけた(写真)。
 本年の合格率は,保健婦(士)が95.4%,助産婦が95.6%,看護婦(士)が97.1%と4年ぶりにそろって95%を超える高率となった。特に3年連続で合格率が下降していた看護婦国家試験では,昨年の83.6%から一挙に13.5ポイントアップ,また合格者も昨年を9457人上まわり,5万人を大幅に超す結果となった。合格率が大きくあがった理由としては,これまで低かった既卒者の合格率が大きくアップしたことが背景にある。
 なお,昨年,対前年比で-9.3%,初の90%台を割り,合格者も1500人を下回った助産婦国家試験は,今年は95%台に復活。しかしながら,従来までの97-98%台には届かなかった(表参照。合格状況)。


 なお,昨年初めて公表された国家試験における「不適切問題」は,今回の保健婦および看護婦国家試験においてそれぞれ1題ずつあり,採点対象からは除外された。


1999年 保助看国家試験合格状況一覧