医学界新聞

第1回NABAセミナー開催される


 NABA〔日本アノレキシア(拒食症)・ブリミア(過食症)協会〕と,NABA応援団〔NABAを応援する会〕の共催による第1回NABAセミナーが,さる8月9日に,東京・飯田橋のシニアワーク東京において開催された。「摂食障害って何?――回復・成長に必要な支援とは」をテーマに行なわれた今セミナーは,援助者を対象として,摂食障害に対する理解と知識の習得,さらには相互のネットワーク作りを目的に開催され,医療関係者,相談機関,摂食障害者本人など,200人を超える参加者を集めた。
 保健婦から東海大学健康科学部の助手となった米山奈奈子氏は,保健婦時代の体験を語るとともに,摂食障害を概説し,薬物依存やうつ病も含めた共依存と嗜癖に関する日本の看護教育の遅れを指摘した。また,摂食障害者本人らの体験談や新宿区総合相談室の湯浅範子氏の講演においても,援助者側の知識不足による意識や態度の行き違いが語られた他,自助グループの重要性や役割についても話し合われた。