医学界新聞

音楽の癒し:音楽療法国際フォーラム



 さる8月22-23日の両日,東京・中央区の聖路加看護大学にあるアリス・C・セント・ジョン・メモリアルホールにおいて,ライフプランニングセンター(日野原重明理事長)主催の,音楽療法国際フォーラム「音楽の癒しのパフォーマンス」が行なわれた。
 満員となった会場では,Sr.J.Gileno氏(イマキュラータ大教授)と,J.Reilly氏(アルバート・アインシュタイン・メディカルセンター:音楽療法士)による講演が交互に行なわれ,Gileno氏が,音楽療法の歴史的変化や進歩,現在の状況から今後の展望などを語る一方,Reilly氏は,フォーラムの出席者全員を参加させ,治療法を熱心に実演し,ユーモアと行動力で出席者を楽しませた。純粋な科学的療法ではないものの,明らかな効果が認められている音楽療法は,今後もさらに発展する可能性が大きく,今フォーラムは,音楽療法士の必要性を強調するとともに,さらなる活躍を期待させるものとなった。