医学界新聞

第31回日本腎移植臨床研究会市民公開講座
「脳死法案成立後の腎移植医療のゆくえ」開催


 さる1月24日,第31回日本腎移植臨床研究会主催による市民公開講座が「脳死法案成立後の腎移植医療のゆくえ-献腎移植を推進するための組織づくり」(司会=阪大名誉教授 園田孝夫氏)と題して,新横浜プリンスホテルで開催された。
 本研究会の世話人である遠藤忠雄氏,野本亀久雄氏(日本移植学会理事)らの挨拶に続いて,講師である黒川清氏(東海大)と大島伸一氏(名大)が日本の腎移植の現状と問題点を指摘。さらに,アメリカで長年移植医療に携り,UNOS(United Network for Organ Sharing,米国臓器分配ネットワーク機構)のメンバーである岩月舜三郎氏(ピッツバーグ大)と岩城裕一氏(南カリフォルニア大)が,それぞれアメリカにおける移植システムを概説した。最後に重藤和弘氏(厚生省保健医療局)が「(献腎移植推進に向けて)地域レベルでの向上を図るのが大きな課題」と今後の方向性を示唆した。