医学界新聞

 さる8月31日,ささえあい医療人権センターCOML(Consumer Organization for Medicine & Law;辻本好子代表)が主催する,医療フォーラム‘97が「患者のこころに寄り添う医療」をテーマに,大阪市のフェスティバルホールで開催された。
 COMLは,医療を消費者の目でとらえようと1990年9月から活動を始めた,患者中心の開かれた医療の実現をめざしている市民グループ。「患者塾」や年1回のフォーラム開催,模擬患者グループ活動を通して,患者・家族と医療者の対話を重ねているが,これらの活動は毎月発行のニュースレターで報告されている。
 毎年開催されている医療フォーラムには,これまでにも医療関係者を中心に多彩なゲストを迎えているが,今回のフォーラムでは,山根基世氏(NHKアナウンサー,写真右)が「人のこころを聴く」を,2度目の登場となった山崎章郎氏(聖ヨハネ会桜町病院ホスピス長,写真左)は「ホスピス医療の現場から」をそれぞれ講演。引き続き,同世代という2人の息の合った対談,そしてフロアとのディスカッションが行なわれた。