医学界新聞

●第11回塚原仲晃記念賞贈呈式開催


 日本における脳科学研究の発展に貢献するブレインサイエンス振興財団(理事長=佐藤昌康氏)による第11回塚原仲晃記念賞,研究助成,国際交流助成の授賞式が,東京・竹橋のKKRホテル東京(旧竹橋会館)で行なわれた。このうち,生命科学の分野で独創的研究を行なう若い研究者に贈呈される塚原仲晃記念賞を授賞したのは辻省次氏(新潟大脳研教授)。受賞対象となった研究課題は,辻氏らのグループがその原因遺伝子を解明し,世界的な評価を受けたDRPLA研究をはじめとする「脊髄小脳変性症の分子病態機構の解明」である(本紙2235号にて既報)。
 この他,36名の候補者の中から選ばれた研究助成が8件に,さらに海外派遣研究助成3件,海外研究者招聘助成3件がそれぞれ授与された。
 授賞式にさきがけて行なわれた塚原仲晃記念賞授賞講演会では,佐藤理事長の挨拶の後,川合述史氏(自治医大教授)の座長により,授賞対象課題をテーマとした辻氏の講演が行なわれた。