医学界新聞

エイズ患者37名,感染者60名の報告


 さる5月末に厚生省エイズサーベイランス委員会(山崎修道委員長)がHIV感染者情報を発表。本年3月1日から4月末日までの2か間に計97名の患者・感染者(患者37名,感染者60名)が報告された。
 発表の内訳は(カッコ内は患者数),(1)感染原因別では,異性間の性的接触39名(18名),同性間の性的接触24名(5名),静注薬物濫用1名,母子感染1名(1名),その他5名(2名),不明27名(11名)。(2)性別では,男性76名(36名),女性21名(1名)。(3)年齢区分別では,20歳未満2名(1名),20歳代29名(4名),30歳代33名(15名),40歳代14名(5名),50歳以上19名(12名)。(4)国籍別では,日本人64名(30名),外国人33名(7名)。(5)感染地域別では,国内48名(18名),海外19名(7名),不明30名(12名)であった。
 また,今回15名の死亡報告があり,「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告と合わせ累積死亡報告数は914名となった。

【注】(1)※1=1996年11月末現在における「発症予防・治療に関する研究班」からの報告による数字。なお,「後天性免疫不全症候群の予防に関する法律」施行後(平成元年2月17日以降),凝固因子製剤が原因とされるものは法による報告の対象から除外されている。
(2)( )内の数値は外国人(再掲)。
(3)表1,2,とも平成7年4月末現在の届出数字。