医学界新聞

高松宮妃癌研究基金

平成8年度学術賞,研究助成金贈呈式開催



 さる2月22日,高松宮妃癌研究基金(理事長=和田武雄氏)の平成8年度学術賞および研究助成金の贈呈式が,東京・千代田区のパレスホテルで開催された。
 今回学術賞を受賞したのは,基礎領域から前田浩氏(熊本大教授)と,臨床領域からは成毛韶夫氏(国立がんセンター中央病院副院長)の2名。前田氏の研究業績は「高分子制癌剤による固型腫瘍に選択的な化学療法の研究」で,成毛氏の業績は,気管支形成術や胸腔鏡術などによる「肺がん患者の治療成績およびQOL向上のための研究とその成果」。学術賞受賞者を代表して挨拶に立った前田氏は,「癌研究に携わる者にとって高松宮妃癌研究基金学術賞を受賞することは大きな光栄」と謝辞を述べた。
 また研究助成金は,上田龍三氏(名市大教授)をはじめとする12件12名に授与された(助成金受領者は本号5面参照)。