医学界新聞

●HIV感染者(エイズ患者含む)情報


●昨年の報告数は過去最高(610名)

 さる1月末に厚生省エイズサーベイランス委員会(山崎修道委員長)がHIV感染者情報を発表。昨年11月1日から12月末日までの2か間に計111名の患者・感染者(患者45名,感染者66名)が報告された。
 発表の内訳は(カッコ内は患者数),(1)感染原因別では,異性間の性的接触54名(29名),同性間の性的接触19名(6名),母子感染3名,その他1名(1名),不明34名(9名)。(2)性別では,男性87名(38名),女性24名(7名)。(3)年齢区分別では,20歳未満5名,20歳代29名(12名),30歳代38名(14名),40歳代19名(7名),50歳以上20名(12名)。(4)国籍別では,日本人69名(29名),外国人42名(16名)。(5)感染地域別では,国内43名(13名),海外27名(15名),不明41名(17名)であった(表1,2参照)。

 また,今回22名の死亡報告があり,「HIV感染者発症予防・治療に関する研究班」からの報告と合わせ累積死亡報告数は879名となった。
 なお同時に発表された年次報告によると,昨年1年間に新たに報告された患者・感染者は610名にのぼり,これは1985年の調査開始以来過去最も多く,前年より37%,164名増えている(表3参照)。