医学界新聞

雑誌「看護管理」月刊化記念懸賞論文

「私たちの安全・安楽の工夫」受賞論文決まる



〔優秀〕該当なし
〔佳作〕(賞金各10万円)
・「スピードトラック牽引用具の考案作製」金平由起子,岸本敦子,三宅清美(倉敷中央病院整形外科)
・「新生児・乳児の麻酔導入における乳首付きマスクの考案」横山幸代,大前雅子(国療香川小児病院手術室)
〔アイデア賞〕(賞金各5万円)
・「食事台の工夫・改良」青木光子,稲垣千穂子(JR東京総合病院)
・「『より安全な杖立て』の工夫」高橋晴美(桜町病院外来「杖立て」作製グループ)

 このほど,医学書院発行雑誌「看護管理」の月刊化記念懸賞論文「私たちの安全・安楽の工夫-看護用具の工夫・看護ケアの工夫」の受賞論文が上記の通り決定した。
 選考にあたっては,審査委員の川島みどり氏(健和会臨床看護学研究所長)と西元勝子氏(滋賀医大教授)による厳正な審査を経て,4件に佳作およびアイデア賞が贈られることになった(優秀は該当なし)。当初の懸賞内容は優秀と佳作のみであったが,工夫をこらしたアイデアに富む論文が多いことから,その努力に対して新たにアイデア賞が設定された。
 審査委員の西元氏は佳作2編の講評の中で,「スピードトラック牽引用具」(写真左)論文について,「患者と介達牽引をモニターし管理する立場にある看護婦のアイデアをあますところなく取り入れながら,実用性のある安全な用具を作製している」と評価。また同じく佳作の「乳首付きマスク」(写真右)論文に対しては「単にマスクに乳首を装着するだけでなく,麻酔ガスの吸入や分泌物の吸引にも対応できるように」,乳首の上半分を半円形にカットしたオリジナルの工夫を讃えている。
 (なお審査経過と審査委員の講評は「看護管理」10月号に,また受賞論文は同11月号に掲載される)