医学界新聞

研究成果の発展的活用テーマに

第6回日本看護教育学学会開催



 日本看護教育学学会第6回学術集会が,さる8月22日,杉森みど里会長(千葉大教授)のもとに「看護教育学における研究成果の発展的活用」をメインテーマに千葉大学けやき会館で開催された。
 今回の学術集会では一般演題と演題論文の批評,シンポジウムのほか,博士号取得者による基調講演として,鈴木純恵氏(千葉大助教授)が「看護教育学における研究成果の蓄積とその意義」と題して講演した。鈴木氏は,「患者行動の説明概念に関する研究」の研究成果を基盤に,ケアの質の測定用具として「患者特性に基づくケアの自己評価尺度」を開発した過程を報告,看護婦がこれを用いて自己評価を繰り返して行なえば対象理解をより深めることができると述べていた。
 シンポジウムは「研究成果を基盤とした看護学実習の新たなる展開」(司会=千葉大大学院 小川妙子氏)が取り上げられ,研究成果を看護学実習にどのように活用しているか,実践現場から看護学実習にはどのような研究成果が必要かをはじめ,研究成果の実習への具体的活用例などが報告されていた。