医学界新聞

Medical Information (学会・研究会情報)


●第1回日本緩和医療学会
 開催案内 7月25-26日/札幌市

 癌患者の全過程を対象としたQOLの尊重の医学,医療であるパリアティブメディシンの専門的発展の ための学際的かつ学術的研究を促進し,その結果を広く医学教育と臨床医学に反映させることを目的に, 日本緩和医療学会が設立された。同学会の活動は,癌医療全分野にパリアティブメディシンの重要性を 示し,それを専門分野とする専門家の誕生を促し,ひいては癌患者の全人的苦悩が緩和されることを意 味 している。また,その専門領域は(1)生物学,(2)精神・心理学,(3)社会学,(4)哲学・倫理学,(5)癌看護, (6)その他とし,日本の他の関連学会や研究会,世界各国の関連諸団体と密接に協力しつつ保健医療に大 き く寄与できることを期待している。これに伴い第1回日本緩和医療学会が,きたる7月25-26日の両日, 札 幌医科大学講堂で開催される。
プログラム
〔基調講演〕パリアティブメディシンの構築に向けて(阪大教授 柏木哲夫)
〔特別講演〕がん診療の現状(国立がんセンター総長 阿部薫)
〔招待講演〕Opioid Therapy for Cancer Pain:Principles and Practice(Sloan‐Kettering記念がんセンター  R.K.Portenoy)
参加費:3,000円
事務局:〒003 札幌市白石区東札幌3条3-7-35 東札幌病院
 TEL(011)812-2311/FAX(011)823-9552

●第6回国際心臓外科学会世界大会
 開催案内 7月21-24日/広島市

 第6回国際心臓外科学会世界大会(組織委員長=東女医大教授 須磨幸蔵氏)が,きたる7月21-24日 の3日間,広島市のリーガロイヤルホテル広島で開催される。詳細は下記まで問い合わせのこと。
問合せ先:〒107 東京都港区赤坂1-8-10 (株)サイマルインターナショナル
 (03)3586-8691/FAX(03)3586-4531

●労科研創立75周年記念
 国際シンポジウム 開催案内 7月2-3日/東京

 労働科学研究所は,本年7月で創立75周年を迎える。これを記念し,「21世紀の産業労働像を探る- 産業労働のこれからの共有課題」をテーマにとした国際シンポジウムを,きたる7月2-3日の両日,東京・ 東京医大臨床講堂で開催する。
プログラム
〔基調講演〕演者:(1)F.J.Dy(ILO労働条件福祉施設部長),(2)野見山眞之(中央労働災 害防止協会理事長),(3)C.Clegg(英・シェフィールド大労働心理研教授),(4)小木和孝(労科研所長)
〔特別講演〕企業における危機管理と日常管理(神戸製鋼所取締役 前野定弘)
〔テーマ1〕労働の多様化・高度情報化時代における豊かな労働生活の方向
〔テーマ2〕職場参加による労働改善の促進要因
事務局:〒216 川崎市宮前区菅生2-8-14 (財)労働科学研究所
 TEL(044)977-2121/FAX(044)977-7504

●第16回札幌がんセミナー国際シンポジウム
 開催案内 7月3-5日/札幌市

 第16回札幌がんセミナー国際シンポジウムが,「炎症とがん」をテーマに,きたる7月3-5日の3日間, 北海道大学百年記念会館で開催される。  シンポジウムでは,「炎症とがん」について疫学的,実験的事実とその分子病理学的機構について討 論する。
講演予定演者:(1)杉村 隆(東邦大学学長),(2)J. Parsonnet(スタンフォード大), (3)R. S. Kerbel(ライヒマン研究所),(4)H.Oshima(IARC),(5)C. W. Boone(NIH),(6)M. Shibenaga (カリフォルニア大),他海外より6名,国内15名
登録料:20,000円(学生10,000円):シンポジウム当日受付
問合せ先:〒060 札幌市北区北15西7 北海道大学医学部癌研病理
 TEL(011)717-1126/FAX(011)709-6468

第5回ファイザーヘルスリサーチ振興財団
 研究助成募集中
 締切=7月31日(当日消印有効)

 ファイザーヘルスリサーチ振興財団では,ヘルスリサーチ領域の研究を対象に,第5回(平成8年度) 研究助成を募集している。
研究対象:医学,薬学,看護学分野などからの,(1)医療政策研究,(2)経済学的 研究,(3)社会学的研究,(4)医療資源関連の研究,(5)テクノロジーアセスメントの研究等,ヘルスリサー チの領域に属する研究
助成金額・件数
〔国際共同研究への助成〕国際的な観点から実施する共同研究で,1テーマ500万円以内,9件程度
〔研究者の海外派遣の渡航費用助成〕海外における学会,研究会等への参加:短期(1か月程度)1 人70万円以内,中期(6か月程度)1人200万円以内,計15件程度
〔海外の研究者招聘の助成〕講演会,学会,共同研究等のための参加:短期(1か月程度)1人100 万円以内,中期(6か月程度)1人250万円以内,計5件程度
応募方法:所定の申請書により応募する。申請書用紙はFAXまたは文書で,(1)申請書の 種類 (上記の3種),(2)発送先の住所,名称,氏名,(3)電話番号を明記の上,下記財団あてに請求する。
締切:7月31日(当日消印有効)
問合せ先:〒163-04 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル
(財)ファイザーヘルスリサーチ振興財団
 TEL(03)3344-7552/FAX(03)3344-4712

●平成8年度内藤記念科学振興財団
 助成金候補者公募

 内藤記念科学振興財団では,人類の健康に寄与しうる自然科学の基礎的研究,独創的テーマに意欲的 に取り組んでいる研究者を対象に,平成8年度の公募事業として,下記5事業の候補者の推薦を公募する。 詳細は下記まで問合せのこと。
内藤記念科学振興賞受賞  平成8年度は,高分子学会,日本遺伝学会をはじめ27学会の代表者に受賞候補者の推薦を依頼。内藤 記念科学振興賞は1件で,正賞(金メダル)ならびに副賞(300万円)を贈呈する。
〔締切日〕11月20日
内藤記念科学奨励金(研究助成)
 自然科学の基礎的研究,疾病の予防と治療に関する研究に意欲的に取り組んでいる,なるべく若 い研究者を対象に,助成額は1件130万円とし,55件を採択する。推薦者は総合大学では学部長,研究所 は研 究所長,単科大学では学長。
〔締切日〕7月10日
内藤記念海外学者招聘助成金
 自然科学の基礎的研究,疾病の予防と治療に関する研究に意欲的に取り組み,国際的に高い評価 を得 ている外国の研究者が対象。ただし,助成金は受入れ責任者に贈呈。招聘時期は前期と後期に分け,そ れ ぞれ500万円を計上。1件は50万円。推薦者は前項科学奨励金と同様。
〔締切日〕前期:7月10日,後期:11月20日
内藤記念研究成果刊行物助成金  自然科学の基礎的研究,疾病の予防と治療に関する自らの研究成果を中心とした英文の学術図書, 年4回以上発行の基礎的研究領域における学術雑誌が対象。1件あたり助成金は学術図書は100万円以内, 学 術雑誌は50~200万円(年)として総額500万円を学術図書と学術雑誌に配分する。学術図書に対する推 薦 者は前項に同じ。学術雑誌の推薦者は基礎的領域の27学会の代表者。
〔締切日〕11月20日
内藤記念海外留学助成金
 ライフサイエンスの将来を担う国際的視野に富む研究者を育成するために,若手研究者が海外の 大学等の研究機関に長期間留学して研究を行なう場合の渡航費ならびに滞在費の一部を補助する。資格 は博 士号を持つか同等の能力があると認められる優秀な研究者で,1962年4月1日以降に出生した者。すでに 留 学している者も候補者となりうる。最高300万円,総額2300万円の範囲で10件程度。推薦者は総合大学 で は学部長,研究所は研究所長,単科大学では学長。
〔締切日〕11月20日
問合せ先:〒113 東京都文京区本郷3-42-6 (NKDビル8階)
(財)内藤記念科学振興財団事務局
 TEL(03)3813-3005/FAX(03)3811-2917

●第105回日本医学会シンポジウム
 開催案内 7月3日/東京

 第105回日本医学会シンポジウムが,「骨粗鬆症-病態,診断,治療の進歩」をテーマとして,きたる 7月3日に,東京・文京区の日本医師会館大講堂で開催される。
プログラム I.骨粗鬆症の病型と病態-骨の構造と機能から(座長=東大教授 黒川清):(1)骨の構造と機 能(産業医大 中村利孝),(2)骨細胞の機能と骨粗鬆症の病態(東大 松本俊夫),(3)骨粗鬆症の病 型(阪市大 森井浩世) II.骨粗鬆症の症状と診断(座長=浜松医大教授 井上哲郎):(1)骨粗鬆症の症状と診断基準(井上哲 郎),(2)骨構造と骨量の評価法(川崎医大 福永仁夫)他 III.骨粗鬆症の予防と治療(座長=大蔵省東京病院長 折茂肇)
問合せ先:〒113 東京都文京区本駒込2-28-16 日本医師会館内
 TEL(03)3946-2121

●もやもや病国際シンポジウム
 開催案内 7月29-30日/福岡市

 もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)国際シンポジウムが,福井仁士会長(九大教授)のもと,きた る7月29-30日の両日,福岡市のシーホークホテルアンドリゾートにおいて開催される。
事務局:〒812-82 福岡市東区馬出3-1-1 九州大学医学部脳神経病研究施設外科
 TEL(092)641-1151(内2453)/FAX(092)651-0170

●第22回医療と教育に関する国際セミナー
 開催案内 8月30-31日/東京

 ライフプランニングセンター(理事長=聖路加国際病院長 日野原重明氏)が主催する第22回医療と 教育に関する国際セミナーが,きたる8月30-31日の両日,「変わっていく医療システムの中で“いのち の質”をどう高くするか-病院・ホスピス・在宅ケアの中での諸問題」をテーマに,東京の笹川記念会 館で開催される。
プログラム
〔講演〕(1)QOL;特に不治病患者に対するケアにおいて(マサチューセッツ州立大メディカルセ ンター教授 Sandra L. Bertman),(2)QOLを踏まえての高齢者に対する考え方(アリゾナ州立大教 授 Robert Kastenbaum),(3)老人施設や緩和ケア病棟における末期癌患者のQOL-特に看護の面か ら(アリゾナ州立大教授 Beatrice Kastenbaum),(4)医療におけるQOLの国際比較-米国と日本を 中心に(元ニューヨーク医大教授 広瀬輝夫)
〔分科会〕(1)医学におけるQOL,(2)ケアにおけるQOL 
*同時通訳,逐次通訳あり
対象:医師,保健婦,看護婦,その他の医療従事者,医学生,看護学生,医療行政指導 者,医療ボランティア,一般
参加費:一般参加費10,000円,LPC会員8,000円(英文テキスト代込み)
問合せ先:〒102 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館5F
(財)ライフプランニングセンター「国際セミナー」係
 TEL(03)3265-1907/FAX(03)3265-1909