医学界新聞

金原一郎記念医学医療振興財団

第10回研究交流助成金等贈呈式開催



 (財)金原一郎記念医学医療振興財団(理事長=理化研国際フロンティア研究システム長 伊藤正男 氏)の平成7年度下期認定証贈呈式が,さる3月8日,東京・本郷の医学書院本社にて開催された。
 今回の助成対象者は,海外の会議への出席を助成する第10回研究交流助成金が44名,海外からの 留学生に対し1年間の助成を行なう第10回留学生受入助成金が3名,出版物の発行を助成する第9回研究出 版助成金が1名(対象者名は本号13面情報版に記載)の計48名。
 贈呈式でははじめに金原優常任理事(医学書院社長)が,「基礎医学研究者への助成を目的に, 医学書院の創業者金原一郎を記念して設立された本財団も来年で10年を迎える。ささやかな財団ではある が,助成を受けたことを大きな励みとして,さらに今後の研究に役立てていただければ幸い」と挨拶し, 代表出席者10名に認定証を手渡した。その後選考委員長の野々村禎昭氏(帝京大教授)が選考経過を報告。 選考にあたっては特に留学生受入助成の競争率が37倍と高率であったことを紹介した他,「これを機会に いろいろな領域で頑張っていただきたい」との期待を述べた。
 また,交付対象者代表として挨拶に立った櫛泰典氏(東医歯大,研究交流助成金交付対象者)は, 「海外の学会で討論したり研究をアピールすることは有意義なことだが,費用が得られず参加を断念した ことも何度かある。本財団の存在はわれわれにとって大きな助けと励まし。助成金を大いに役立て,いっ そう研究に励みたい」と感謝の意を表した。
 同財団の事業は(1)基礎医学医療研究助成金,(2)研究交流助成金,(3)留学生受入助成金,(4)研究 出版助成金の4つ。今回交付される(2)~(4)の助成金の合計1315万円を加え,設立以来の助成金総額は2億 8465万円となった。