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『臨床整形外科』最優秀論文賞について

平素より 『臨床整形外科』 誌をご愛読賜り厚く御礼申し上げます.

弊誌では,2013年に『臨床整形外科』最優秀論文賞を設け,整形外科領域に関する独創的で優れた論文を表彰することとなりました.受賞論文は1年間に掲載された投稿論文を対象に,編集委員会による厳正な審査のもと決定いたします.また受賞論文には賞状と金一封,1年間の本誌冊子版と電子版閲覧権を贈呈します.

「臨床整形外科 最優秀論文賞」2020は,第55巻 第1~12号(2020年)掲載論文が対象となります.オンラインでのご投稿も受け付けております(詳しくは投稿規定をご参照ください).奮ってご投稿ください.

『臨床整形外科』 編集室
『臨床整形外科』
 投稿規定
 投稿論文オンライン受付

『総合リハビリテーション』賞
『理学療法ジャーナル』賞

 『週刊医学界新聞』より
『臨床整形外科』最優秀論文賞2012発表

『臨床整形外科』 最優秀論文賞 2019

坂下 孝太郎(松戸市立総合医療センター整形外科)・他
54巻11号:1149-1153,2019

■受賞のことば
 この度は「臨床整形外科」最優秀論文賞 2019 に選出いただき,誠に光栄に思います.
 今回の論文は人工股関節置換術後のDVTについて,エコーを用いて縦断的に追跡調査を行ったものです.DVTは多くの場合,無症状で経過しますが,稀に肺血栓塞栓症に発展することがあり,決して無視をすることができない合併症です.多くの場合は無症状であることはわかっていますが,それは血栓が残存していても臨床的に問題ないことが多いのか,それともある一定期間経つと消えてしまうものなのか,そういったクリニカル・クエスチョンがこの論文の原点になっています.この論文が皆様の日常診療にお役に立てば幸いです.
 本研究の実施には飯田 哲先生・河本泰成先生・鈴木千穂先生をはじめとした松戸市立総合医療センターの整形外科の先生方,看護師・検査技師の方々,医師事務の斎藤麻衣様に多大なご指導・ご協力をいただきました.また,山崎正志教授をはじめとした筑波大学整形外科の先生方には平素より多大な御支援・御指導をいただいており,この場を借りて御礼申し上げます.(坂下孝太郎)

*本論文は,2021年4月1日まで1年間,医学・看護の電子ジャーナルサイト 「医書.jp」 内において無料で閲覧いただけます.

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過去の受賞論文
2018 「腰椎変性疾患に対する instrumentation を併用したPLIF の費用効用分析
一般的尺度と疾患特異的尺度を用いた検討」

藤原啓恭(国立病院機構大阪南医療センター整形外科)・他  53巻1号:39-48,2018
「大腿骨近位部骨折の術後深部静脈血栓症スクリーニング」
喜多晃司(済生会松阪総合病院整形外科)・他  53巻5号:399-407,2018
2017 関節リウマチ患者のPLIF後には疾患活動性に関係なく固定隣接椎間障害が高率に発生する
藤原啓恭(国立病院機構大阪南医療センター整形外科)・他  52巻1号:39-48,2017
2016 「頚椎椎弓形成術を施行した頚椎症性脊髄症と頚椎後縦靱帯骨化症に
おける10秒テスト/JOAスコア/JOACMEQの経時的変化,および
後方除圧高位が頚部痛と頚椎機能に与える影響に関する前向き比較研究」

藤原啓恭(国立病院機構大阪南医療センター整形外科)・他  51巻1号:9-18,2016
2015 「頚椎椎弓形成術後の後弯化と椎弓再閉鎖の危険因子
—頚椎矢状面バランスに着目して」

坂井顕一郎(済生会川口総合病院整形外科)・他  50巻7号:621-628,2015
2014 「腰部脊柱管狭窄における除圧術の手術成績とBS-POPによる精神医学的問題評価との関係
—BS-POPの手術前後での変化に着目した前向き研究」

加藤欽志(福島県立医科大学医学部整形外科講座)・他  49巻2号:123-129,2014
2013 「胸部脊髄症の神経症候」
武中章太(大阪厚生年金病院整形外科)・他  48巻4号:381-390,2013
2012 「思春期特発性側弯症Lenke type5カーブに対する後方矯正固定術における固定範囲短縮の試み」
岡田英次朗(慶應義塾大学)・他  47巻7号:613-618,2012
(2013.04.01作成 2019.05.20更新)