日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
47巻8号(2010年8月号) 今月の主題 呼吸不全の診療 (目次詳細・ご注文はこちら!) 阿部 直(東海大学医学部内科学系呼吸器内科) 呼吸不全に対する在宅酸素療法が四半世紀前に導入されて以来,気管挿管せずにマスクを用いて行う非侵襲的陽圧換気療法(NPPV:noninvasive positive pressure ventilation)の普及,人工呼吸器の進化,新型インフルエンザに対する体外式膜型人工肺(ECMO:extracorporeal membrane oxygenator)による治療成功例の報告,また,パルスオキシメータ,血液ガス分析装置の普及など,最近の治療・検査方法の進歩にはめざましいものがある. |
内科認定医・専門医試験対策に!! |
●今月の主題 |
「理解のための26題」 (力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実) |
●今月の主題 座談会 |
在宅酸素療法と在宅人工呼吸-病診連携を中心に |
呼吸不全患者に対する在宅呼吸管理の需要は増えており,病診連携の重要性が高まっている. 本座談会では,第一線で在宅呼吸管理に携わるプライマリケア医と病院勤務医のそれぞれのお立場から,在宅酸素療法や在宅人工呼吸の導入時の連携として,患者さんやご家族への説明のコツから,起こりうる問題とその対処方法までを含めてご解説いただいた. 医療従事者にとどまらず,地域の人的資源を在宅呼吸管理チームへ巻き込むためのさまざまなご提案は,患者中心の病診連携体制を構築する方策として,重要なポイントとなるであろう. |
連載 |
●研修おたく海を渡る |
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします. |
白井敬祐(サウスカロライナ医科大学) |
●手を見て気づく内科疾患 |
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう. |
松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科) |
●外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル |
若手の総合内科医にとって,面接がきわめて基礎的な力であると気づくのは,定時の外来を担当するようになってからではないでしょうか.限られた時間とリソースの中で,効率よく,診療の質を担保して,患者との関係を上手に築いていくことができないと,外来日はかなり悲惨な結果となります.食事もままならない,夕方遅くまで終わらない,病棟ナースから嫌な顔をされる…….こうならないように,コミュニケーションスキルを鍛えませんか. 本連載は『コミュニケーションスキルトレーニング──患者満足度向上と効果的な診療のために』(医学書院,2007)を執筆した私たちの仲間が,テキストでは十分に紹介できなかったことも含めて,誰でもが修得できるテクニックや,回避できるピットフォールをご紹介します.ご期待ください. [監修:箕輪良行/聖マリアンナ医科大学]
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長谷川万希子(高千穂大学人間科学部) |
●アレルギー膠原病科×呼吸器内科 合同カンファレンス |
岡田正人・仁多寅彦(聖路加国際病院) |
●今日の処方と明日の医学 |
医薬品は,変革の時代を迎えています.国際共同治験による新薬開発が多くなる一方で,医師主導の治験や臨床研究などによるエビデンスの構築が可能となりました.他方,薬害問題の解析から日々の副作用報告にも薬剤疫学的な考察と安全対策への迅速な反映が求められています.そこで,この連載では医薬品の開発や安全対策を医学的な観点から解説し,日常診療とどのように結びついているのかをわかりやすくご紹介します. [監修:日本製薬医学会]
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芹生卓・藤井裕(ブリストル・マイヤーズ株式会社 研究開発部門) |
●The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則 |
ミスから学ばずして成長はない. 米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている. 本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える. |
長谷川耕平・岩田充永 |
●目でみるトレーニング |
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める. |