日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書 |
47巻2号(2010年2月号) 今月の主題 アレルギー疾患を疑ったら,こう診る! (目次詳細・ご注文はこちら!) 森本佳和(山田メディカルクリニック) 今や国民の3割がアトピー性皮膚炎,花粉症,喘息などのアレルギー疾患をもつといわれている.アレルギー疾患はもはや国民病であり,どの医師にとっても,ますますその診療の重要性を増しているといえよう.アレルギー疾患は何科の医師にとっても頻繁に出会う疾患であるが,鼻・肺・皮膚……と,多臓器にいくつもの疾患が合併することがその診療に障壁を伴う.「プライマリケア医」の重要性が叫ばれているものの,プライマリケア医をかかりつけ医としてもち,その医師の管理のもとで,ほかの専門の科にかかる患者はまだ少数派である.つまり,アレルギー疾患の治療を求められた専門の医師にもプライマリケア医としての役割が求められ,プライマリケア医にもアレルギー専門医としての役割が求められているのが現状である.当然,難治例は別としても,あるレベルを維持しながら,アレルギー全般の診療を行うことは可能であるし,またそれが求められているのである. |
内科認定医・専門医試験対策に!! |
●今月の主題 |
「理解のための28題」 (力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実) |
●今月の主題 座談会 |
合併するアレルギー疾患をいかに診療すべきか |
アレルギー疾患は,増加し,多臓器に合併する特徴をもつことから,プライマリケア医が大きな役割を担うことは明らかである. 本座談会では,喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎を中心に,診断のコツや検査の特徴と限界,適切な診断と治療の考え方についてお話しいただいた. |
●SCOPE |
医療の質を高める臨床研究の実現を目指して―日本製薬医学会の「臨床研究に関する提言」 |
今村恭子(一般財団法人日本製薬医学会) |
連載 |
●研修おたく海を渡る |
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします. |
白井敬祐(サウスカロライナ医科大学) |
●手を見て気づく内科疾患 |
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう. |
松村正巳(金沢大学医学教育研究センター リウマチ・膠原病内科) |
●外来診療に差をつけるコミュニケーションスキル |
若手の総合内科医にとって,面接がきわめて基礎的な力であると気づくのは,定時の外来を担当するようになってからではないでしょうか.限られた時間とリソースの中で,効率よく,診療の質を担保して,患者との関係を上手に築いていくことができないと,外来日はかなり悲惨な結果となります.食事もままならない,夕方遅くまで終わらない,病棟ナースから嫌な顔をされる…….こうならないように,コミュニケーションスキルを鍛えませんか. 本連載は『コミュニケーションスキルトレーニング──患者満足度向上と効果的な診療のために』(医学書院,2007)を執筆した私たちの仲間が,テキストでは十分に紹介できなかったことも含めて,誰でもが修得できるテクニックや,回避できるピットフォールをご紹介します.ご期待ください. [監修:箕輪良行/聖マリアンナ医科大学]
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舘 泰雄(石岡第一病院) |
●The M&M reports 見逃し症例に学ぶ内科ERの鉄則 |
ミスから学ばずして成長はない. 米国の一流教育病院では,死亡症例や重大な合併症をきたした症例をもとに,「M & M(Morbidity & Mortality conference)」と呼ばれる症例検討会を行い,診療レベルの向上に役立てている. 本連載では,このM&Mのスタイルを用い,ER(救急外来)における内科診療の「落とし穴」を示しながら,そこに落ちないための教訓と診療のコツを伝える. |
長谷川耕平・岩田充永 |
●目でみるトレーニング |
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める. |