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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

46巻8号(2009年8月号)
今月の主題 ガイドラインを基盤とした心不全の個別診療
(目次詳細・ご注文はこちら!)

吉村道博(東京慈恵会医科大学循環器内科)

心不全とは,心臓の機能低下により心拍出量の低下や血液のうっ滞が原因で生じる1つの症候群である.その直接の原因は心臓のポンプ機能の低下であることは言うまでもない.数百年の循環器病に関する学問の中で,心血行力学は研究の中心であり,多くの先人の努力のお陰で膨大な知見が蓄積されてきた.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための27題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 鼎談
心不全の個別診療ストラテジー――常に病態生理を考えよう
医療の標準化や質の担保という観点から,診療ガイドラインへの期待は高まっている.その一方で,心不全の症例に同じ病態は1つとしてなく,また治療のバリエーションは多岐にわたる.このため,実際にどのような治療法を選択するのか,肝腎の答えはガイドラインからは見えにくい.そこで本座談会では,ガイドラインの効用と限界を踏まえつつ,患者の病態に応じた個別診療をどのように行うべきかについて,忌憚なくお話しいただいた.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第44回 契約更改

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.

第8回 リウマチ性多発筋痛症,高齢者の手の浮腫には注意

松村正巳(金沢大学医学部付属病院 リウマチ・膠原病内科)
内科医のためのせん妄との付き合い方
せん妄は基本的に身体的な問題なしには起こらない.せん妄が先行する緊急性の高い身体疾患を見落とさないことが大切である.「精神症状をみたら,まず身体疾患に由来する精神症状を除外する」ことは精神医学の原則である.

第5回 せん妄治療,これだけは注意しておこう

本田 明(国立病院機構長崎医療センター精神科医長)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.