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日進月歩の医学の進歩を逃さず,かつ日常臨床に役立つ洗練した情報を提供する内科医必読の座右の書
内科臨床誌 medicina

46巻3号(2009年3月号)
今月の主題 膵炎のマネジメント-急性膵炎・慢性膵炎・自己免疫性膵炎
(目次詳細・ご注文はこちら!)

下瀬川 徹(東北大学大学院消化器病態学)

ひと口に「膵炎」といっても,急性膵炎,慢性膵炎,自己免疫性膵炎では病態が全く違っており,したがって対応も異なる.膵炎は消化器領域の中では比較的頻度が低い疾患であるが,腹痛や糖尿病などで受診することが多く,一般内科医や初期研修医にもよく念頭に置いてほしい疾患である.

内科認定医・専門医試験対策に!!
今月の主題
「理解のための21題」
(力だめしにいかがでしょう.解答は本誌掲載.解説が大幅に充実)
今月の主題 座談会
膵炎診療をめぐる最近の動向-診断基準・ガイドライン
昨年から今年にかけて,膵炎に関するいくつかの主要な診断基準やガイドラインが,より実地診療に即した形で改訂・作成されている.今回の座談会では,その改訂・作成に携わった専門家に,診断基準やガイドラインをどのように診療に役立てればよいかを具体的に語っていただいた.改訂・作成の背景から見えてくる疾患の本質と診察のコツを読み取っていただきたい.
連載
研修おたく海を渡る
アメリカでの研修も3年が過ぎ,今回,光栄にも散文を連載させてだくことになりました.内科研修3年間の振り返りと,はじまったばかりの腫瘍内科研修での日常を織り交ぜながら,小話に使ってもらえるような話題を提供できればと考えています.毎回おちがつくといいのですが.どうかよろしくお願いします.

第39回 医療者と患者の想いがテーマのカンファレンス

白井敬祐(サウスカロライナ医科大学)
聖路加Common Diseaseカンファレンス
聖路加Common Diseaseカンファレンスとは,聖路加国際病院内科で2006年11月から始まった新カンファレンスである.
稀な疾患や複雑な疾患の検討ではなく,比較的ありふれた疾患(common disease)を複数例で検討しようというカンファレンスである.ありふれた疾患に迅速に的確なアプローチができる“反射神経”を養うことを意図している.11の専門分野(循環器,消化器,呼吸器,内分泌,神経,腎臓,感染症,膠原病,血液,一般,心療)の専門医が毎月の持ち回りで,指導医が研修医と質疑応答を繰り返す.それを誌上で再現したのが,今回の連載である.

〔最終回〕第22回 腎臓内科編-急性腎不全と慢性腎臓病:血尿と蛋白尿の診かた

津川友介・西崎祐史・小松康宏(聖路加国際病院腎臓内科)
見て聴いて考える 道具いらずの神経診療
「神経内科の診察、特に神経所見の取り方は難しく、時間もかかる」と、研修医や他科の先生方は考えている.実際、神経内科専門医でも神経所見の取り方は難しいが、全例で詳細に所見を取るわけではない.
そこで本連載では、日常診療でできる神経診療について概説したい.患者さんの訴えや動作に現れるサインを見逃さないよう、専門医には当たり前だが非専門医は意外と知らないこと、わずかな質問で診断がつくコツなど、実例を挙げ紹介したい.

〔最終回〕第15回 主訴別の患者の診かた(10) 筋力低下を訴える患者の診かた

岩崎 靖(小山田記念温泉病院)
市中感染症診療の思考プロセス IDATEN感染症セミナーより
日本感染症教育研究会(通称IDATEN)による本格的な情報発信の第一弾.臨床感染症に関する良質の邦文教材が乏しい現状を踏まえ、感染症診療のエキスパートたちが、標準的な市中感染症診療の考え方・進め方をわかりやすく解説する.

第12回 STD・骨盤内炎症性疾患のマネジメント

本郷偉元(武蔵野赤十字病院 感染症科)
手を見て気づく内科疾患
本連載では,身体診療の一部である手の観察について記載します.注意深く観察すると,診断の鍵となる,とても多くの情報が潜んでいることに気づいていただけるでしょう.

第3回 ジェーンウェー病変,オスラー結節,感染性心内膜炎診断の鍵

松村正巳(金沢大学医学部付属病院 リウマチ・膠原病内科)
目でみるトレーニング
1994年から続いている雑誌「medicina」の名物連載.写真・画像を中心とした「症例提示」と症例に関する「問題」、「解答と解説」からなり、クイズを通して症例疾患への理解を深める.